第1号型の現実に鑑み、設計をやりなおした型。公式分類上は第1号型に属する。
まず、復元性と強度不良問題についてはバラストキールを入れて吃水を下げ、L/B比を見直して安定を図った。
また、トラブルが頻発したディーゼル主機については、出力を大幅に低減し、極めて現実的な対応で、「使える艇」となった。
また、1号型で期待の成果が上がらなかった二枚舵は一枚舵に改定されている。
その他の変更点としては水中探信儀にSCAM社製の水中探信儀を搭載した点と、建造時より爆雷投射機を装備している点があげられる。
1号型、4号型と共に南方に進出し、地味ながら堅実な活躍を残した。
本型は単艇であり、終戦時はスラバヤに健在だった。
第3号駆潜艇要目(新造時)
名 称 | 第3号型(公式には第1号型) |
ネームシップ | 第3号駆潜艇 |
建造時期 | 昭和11年10月5日 |
建 造 数 | 1隻 |
基準排水量 | 270トン |
全 長 | 56.10m |
水 線 幅 | 5.60m |
吃 水 | 2.10mm |
主 機 | 艦本式22号6型ディーゼル機関 2基
|
推 進 軸 | 2軸 |
主 缶 | −−− |
出 力 | 2500馬力 |
計画速力 | 20ノット |
航 続 力 | 14ノットで1500浬 |
燃料搭載量 | 重油20トン |
乗 員 | 60名 |
兵 装 | 40ミリ単装機銃 1基 |
| 爆雷36個(投下条1基 投射機2基) |