開戦劈頭に香港で捕獲した英掃海スループ艇。

 香港の太古ドックで建造中の英戦時量産型掃海スループであるバンゴール型の<タイタム><ワグラン>を日本軍が捕獲し、工事を続行して完成させたものである。
 船首楼を短縮するなどの改定を行ない、機関や兵装は内地から輸送した国産品を使用しており、もはやバンゴール型とは言えないが、それでも、他の日本掃海艇と比べると、やはり異彩を放つ存在である。

 主に船団護衛に使用され、掃海艇としては使用されなかった。
 終戦時には第102号掃海艇のみが健在であった。


第101号型(新造時)

 名  称   第101号型
 ネームシップ  第101号掃海艇
 建造時期  昭和19年4月10日〜昭和19年9月28日
 建 造 数 2隻
 基準排水量  580トン
 全  長   54.86m
 水 線 幅   8.69m
 吃  水   2.54m
 主  機   レシプロ機械 2基
 推 進 軸 2軸
 主  缶   艦本式ホ号水管缶(重油専燃)
 出  力   2200馬力
  計画速力  15.7ノット
 航 続 力 15.7ノットで1900浬
 燃料搭載量  重油159トン
 乗  員   105名
 兵  装   8センチ単装高角砲 1基
 25ミリ連装機銃 2基
 爆雷投射機(Y砲) 1基

同型艦:
 第101号、第102号