ミニマリストではない。

モノを極力もたず生きる人々を「ミニマリスト」というそうだ。立派な心掛けである。モノなんざ、持てば持つほどカネも時間も場所も食うので、自分の責任で保有するぶんには少ないほうがよろしい。真逆の人物像を想像したらゴミ屋敷の住人だろう。頭はおかしいだろうし、生産性も最悪だ。そして、このブログの読者諸氏はご存知のとおり、私はどちらかといえば後者に近い。

一般論でいえば、収入を多く、支出を少なくすれば、手元に残るカネは多くなる。同じ支出をするならモノより体験に使ったほうが満足度が高くかさばらず、その後の維持コストもかからずコスパがよろしい。
問題は「収入を多く」の部分である。元手をかけず収入を増やすのはキツイ上にすぐ限度がくるため、元手をかけてそれ以上のリターンを得ようとすることになる。ここでかさばらなさを重視すると、ただでさえ勝率の低いビジネスの世界で初心者が「縛りプレイ」からスタートするようなものである。金儲けには、かさばるかどうかより、投資対効果の高さのほうが重要だ。投資対効果の高いものって何だ。「安いもの」と「もらいもの」と「既に持っているもの」である。こいつらってかさばるよな。帳簿上は、かさばることを容認している限り「資産」で断捨離する時点で「コスト」になる。同じモノが資産にもコストにもなる。好きなほうを選んでいいなら資産のほうにしときたいよね。こうしてマキシマリストは発生する。企業経営上「持たざる経営」「バランスシートを小さく」という話が出てくるのは借入金が10億を超えてからの話だ。金融機関から1億貸してもらえないレベルならそもそも関係ない。「元から持ってない」のだ。1億借りるには、1億もってる必要があるぞ。

私が投資したもの。本、工具、部品、機械、ソフトウェア、人、賃料、什器、環境。それに酒と女。安いものばかりだ。巨万の富を得ることはなかったが、2002年の5月に会社を作って15年も潰れずに経営が続いているわけだから、それなりのリターンはあったのだろう。ただし、資産は現金ではなくガラクタの形で残った。私が堺に戻った目的のひとつは、ここ5年10年放置しすぎたこのガラクタたちを再利用することだったりもする。処分しようとしたら逆にカネとられるようなシロモノだが、購入価格は何千万か、かかっているんじゃないかな。いっこで100万円を超えるものは車と建物くらいだが、なにぶん数が多い。今年に入ってから1千万円ぶんは捨てたかもなぁ。

昔、トランクルームを経営する会社の仕事をしたことがあった。そこの社長が言っていた。「本人には宝の山、遺族にはゴミ」。自宅に置ききれない「モノ」をわざわざトランクルームを借りて置いていても、本人が亡くなったら遺族は引き取りにこないという。私が死んでもそうなるだろうな。オタクのオッサンの遺品整理は2度立ち会ったけど、両方の母に「全部持って行って」と言われた。確かに、一般人が使えそうなモノは安物のボロ文房具とか特別必要としないものしか出土しなかった。だいたい保存状態が悪く、オタクがみても大半はゴミだった。

今回の片付け中に我がオフィスから出土したもの。SCSI(スカジー)のZIP(ジップ)ドライブ。フロッピーディスク250枚ぶんの保存能力のある外部記憶装置である。CD-R的な使われ方をしていた。容量的にはCD-Rの1/3くらいしかなく、速度は今の基準だと果てしなく遅い。装置の値段は数万円。当時としては安いほうだったが、いまならDVD-Rドライブが数千円である。これはもう使うことはないだろうな。データの保存にはMO(エムオー)を使っていたし。

これはなんだろうな。ビデオエンコーダーかな。かつて映像周りの遠隔操作システムをたくさん作ってたから、何かの実験用に買ったやつだと思う。こいつでどういう知見を得られたかの記憶はない。

ソニーのUNIXマシン「NEWS(ニューズ)」の証書が入っていたファイル。大学生の頃、アルバイトしていた計算機センターのゴミ捨て場で拾った。NEWSは業務用高性能コンピューターで、この分野の製品としては安さが売りだったと思うけど、家庭用とは値段の桁が違うギーク憧れのマシンだった。拾った頃は付属品が廃棄されるくらいだから古くなっていたのだろう。

中身は、資格試験の合格証書入れになっていた。第一種情報処理技術者と第二種情報処理技術者と、システムアドミニストレーター。この「システムアドミニストレーター」という名称の資格試験は2回しか実施されなかったので比較的レアである。私は1994年の1回目のやつで合格した。当時は賢かった。二種は1992年に合格している。一種のときでもまだ言語選択にC言語がなく、CASL(アセンブラ)とFORTRANで受けた。うしろにちょこっと写ってるのはパソコン検定の合格証書。

特殊なネジを外すための、大量のビット。これはまだ使えるだろうけど、トルクスがセキュリティになる時代でもなし、そもそもこんな変な形のネジとか世の中に存在するのだろうかというものもあり、だいたいプラスか六角かキャップかしか使わない。ちなみに規格外のトルクスは回せない。

壁面収納も、ちょっとレイアウトを変えてみた。壁面収納すると見つけやすいし場所をとらない。箱に入れちゃうと見つからなかったり紛失に気付かなかったりするのだ。

何かのノベルティらしき万年カレンダー・電卓付き時計がでてきた。新品ながら、いまどきこんなのいらないよなぁ、と思ったけど。

開けてみたらレンズメーカーのSPACECOM社のやつだった。うちでも扱ってるし、人目につくところにでも置いておこう。

サラリーマン時代の名刺が出てきた。肩書は「IT事業部 ソリューション部 SIグループ チーフ」。当時の世相を反映してカタカナばっかりだ。SEとして2000年問題対応に従事したぞ。「IT」は「インフォメーション・テクノロジー(情報技術)」、「SI」は「システムインテグレーション」の略である。通信系の大会社でも「IT事業部」なんて名前が使われていた時代だった。「ソリューション」というのは特注品の受託開発的なものなのだが「労働力を売るのではなく問題解決手段を売る」という意味合いがある。「システムインテグレーション」というのは、SEの仕事のうち、機械の選定とかプログラマや工事の手配とか金勘定とか、プログラムを組む以外のことをやる部門だった。こんなの記念に置いてるけど、本来、元の会社に置いてくるべきだったものだな。

いろんなものが出てくる。ノートパソコンのPCカードとか、いろんな基板とか、HDDをUSBに変換するアダプタが3つとか、山ほどのUSBカメラとか・・・。何かわかんないのも出てくる。なんか見覚えがある気がするんだけど、これ、何の部品だろう・・・。とりあえず置いておこう。

ジョーシンに電池を買いに行ったら、展示品処分の無線キーボードとマウスのセットが千円で売ってた。作業台の上に置く「調べもの用PC」はワイヤレスのほうが便利だろうから買って帰った。程度は悪くなかった。

モニターとケースが古臭いが、実際に古いものを再利用している。こいつの中身は、何度修理しても女子が使うと壊れる元Bar排他的論理和の「むきだしPC」である。

棚の裏に、あと2台。奥の白いやつの中身は、Bar螺旋鋲螺で使っていたPCのHDMIモニタのコネクタが断線して中身を入れ替えたやつ。D-Subは生きているので立ち上がらなくなってた古いPCのHDDをフォーマットして入れ替えた。HDDから変な音がするが動作はする。調べもの機くらいにはなるだろう。手前のやつは、私の自宅の前世代機。久しぶりにスイッチを入れたら立ち上がらなかった。

フタをあけてみたら、ビデオカードのエラーLEDが点灯していた。元店用のPCからビデオカードをいっこ外して載せ替えたら動作した。

2010年製。7年前か。まぁまぁ古いけど、壊れるには早い気がするなぁ。サーバーなら法定耐用年数は8年だ。数年放置してたから錆びたのかな。立ち上がってしまえば、古いけどSSDで i7なので、普通に使うには問題ない。ソフトもそこそこ入ってるから作業機として使おうと思う。

XPのノートパソコンが6台。シャープとHPが各2台、デルと東芝が各1台。さすがにもう現役ではないけど、これ全部と、設置済みのデスクトップ3台を合わせたら9台でLAN対戦できるぞ。オフィスには奥に事務席2席、真ん中に作業スペース3席、入り口近くに打ち合わせスペース4席の計9席ある。トランスメタの「Crusor」CPUを積んだMURAMASAに当たったら大ハンディだけども、持ち込みしてもらうか、あと何台か休眠中のXPデスクトップを復活させたらどうにかなるかな。ディアブロ2とか、Windows10でも動いたりしたら盛り上がりそうだ。
ちなみに私のオフィスには、トイレとシャワールームと給湯室と洗面台と冷蔵庫と電子レンジと駐車場がある。寝場所はない。寝袋ならいっこある。

金曜日に、いっきゃん家族が、新居引っ越しに使うために段ボールのお古をもらいにきた。いっきゃんの娘は、いっきゃんと同じ特徴的な眉毛をしていた。来週、いま建ててる家が完成するそうであります。ミナミの不動産屋が都市部のマンションではなく郊外の地元に家を建てるというのは、何らかの知見があってのことだろうな。いっきゃんが前日に淡路島に行ったおみやげにくれた新玉ねぎ2玉は、翌朝のサラダとシチューになって、乳児を除く5人でおいしくいただきました。

妹家族は、土曜日に帰って行った。8か月の姪のお気に入りのおもちゃは「チラシ」である。他のおもちゃはすぐ放り投げるがチラシはずっと握り続けている。妹はチラシを持たせて新幹線に乗せると言っていた。

引っ越し荷物の再配置が済んで、仕事をスタートできる感じになった。道具もそろっているし、なかなか広々として快適だぞ。

私の専門はメカトロニクスなので、ロボコンのロボットくらいは作れる設備と環境と資料はある。テストするスペースはないけども。

TRPGとかもできるかも。

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