独断と偏見で選ぶベストギャルゲー2001
作品部門
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順位 | タイトル | ソフトハウス
| 1位 | Memories Off 2nd | KID
| 2位 | 家族計画 | D.O.
| 3位 | 大悪司 | アリスソフト
| 4位 | 月姫 | TYPE−MOON
| 5位 | Piaキャロットへようこそ!3 | F&C
| 6位 | 水夏 | サーカス
| 7位 | Close To | KID | 8位 | 月陽炎 | すたじおみりす
| 9位 | メイドの館 | メイド倶楽部
| 10位 | サフィズムの舷窓 | ライアーソフト
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独断と偏見で選ぶベストギャルゲー’01です。あくまで私が2001年中にプレイした作品が対象なので、2000年末に発売された作品も対象になっているものがあります(月姫とか)
私の嗜好が全てのランキングですから、「死にゲー(泣きゲー)の傾向のあるストーリーを重視した純愛系で完成度の高い作品」が強くなりますが、今期はまちがえても純愛系には入らない作品が入っているのがミソです(大悪司については愛の特殊形なのかも知れませんが・・)
タイプ別で見ると、純愛ノベル系と言われる作品が大半。このカテゴリーから完全にはみ出すのは「大悪司」(両用SLG[モドキ])ぐらい。片方だけはみ出すがPiaキャロ3(純愛SLG[モドキ])と「メイドの館」(陵辱ノベル系)か。
ファンタジー色(伝奇色含む)を含むのは大悪司、月姫、水夏、Close To、月陽炎と5作品で勢力は拮抗しています。
PC:コンシューマの比率は8:2、プレイ比率を考えるとコンシューマの健闘でした。
2001年ベストは「Memories Off 2nd」。死にゲーの雄KIDの作品ですが、従来の作品に比べて死に/病みゲー要素はそれほどでもなく、「良く出来た切ない系の恋愛AVG」です。しかし、非常に高い水準でバランスが取れており、システム周りなどは、ほとんど完成の域に達している点を評価しました。
次点は「家族計画」。家族をテーマにした山田シナリオの作品で「Memories Off 2nd」とは対照的に完全にシナリオの出来が突出しています。システム的にはあともう一息といった所。
その次が「大悪司」。エロゲーには珍しい大規模な作品。規模が大きい事によるコストパフォーマンスの良さとエロとストーリーの高いレベルでの突出を評価。巷ではゲーム性に高い評価を付ける人もいるみたいですが、私としては「SLG失格」だと思っているので評価外です。
第4位「月姫」、2000年作品ですがプレイ時期の関係でこちらに編入。ノベル系の作品で完成度は並ですが、恐ろしいほどのシナリオの出来が印象的でした。同人ソフトという点も恐ろしい所です。
第5位「Piaキャロットへようこそ!3」、有力シリーズだけに完成度は高い目。それなりに戦訓も汲んでるようで、手堅く遊べる作品でした。
第6位「水夏」、定番キャラ物と思わせておいて、結構凝った作品でした。ゲーム中の空気というか、そんな自然な感じの雰囲気がよく出ていました。
第7位「Close to」、KIDの死にゲー、ごとPさんの絵だけで勝負する作品かと思っていましたが、伏線が巧く貼られた痛いシナリオが秀逸でした。
第8位「月陽炎」、時代伝奇物でシナリオはまあまあですが、やたらと巧く萌えのツボをついてくる作品でした。
第9位「メイドの館」、陵辱系としてはおとなしい方なのですが、ヒロインの一人称視点が巧く作用して悲惨感がよく出ていました。
第10位「サフィズムの舷窓」、設定的には馬鹿ゲーに近いのですが、手堅くまとまった作品でした。
続いて特別賞。1作目は「シスタープリンセス」(メディアワークス)。完全に妹に特化した局地戦仕様の作品。ゲームとしてはほとんど論外な出来でしたが、破壊力という点においては人後に落ちません。
特別賞2作目「BITTER SWEETFOOLS」(Minori)。冗長なフィレンツェの観光案内や女の子の書き方などが妙に「北へ。」(私的最強ハマリゲームのひとつ)に通じるものがあったので・・・・
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ヒロイン部門
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順位 | 氏名 | タイトル
| 1位 | 高屋敷末莉 | 家族計画
| 2位 | 乃木喜久子 | 大悪司
| 3位 | 白河ほたる | Memories Off 2nd
| 4位 | 愛沢ともみ | Piaキャロット3
| 5位 | 翡翠 | 月姫
| 6位 | 遠野秋葉 | 月姫
| 7位 | コクリコ | サクラ大戦3
| 8位 | ソユン・ファ | サフィズムの舷窓
| 9位 | 水瀬伊月 | 水夏
| 10位 | 有馬柚鈴 | 月陽炎
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続いてヒロイン部門。属性的に見ると・・まず年齢。年上0、同い年1、年下9で例年にも増して年下が圧倒的。性格的には大人しめで一途なキャラが多いというのも例年どおり。
年下は9人ですが、うち妹系は3人とあまり大勢力ではありません。あと、巫女さんが2人、和服が1人で和風にシフト気味ですが、反面、外国人も2人居ます。
この一覧を眺めていて共通属性を発見、「家庭の事情」。この10人で家庭円満なのはほたる、ともみの2人だけ・・・・。
ベストヒロインは高屋敷茉莉。家族に憧れる不幸な生い立ちの少女。ドジ属性もある典型的な妹系のキャラ。相手(プレイヤー含む)を狂わせる絶妙な行動力と適応力があり、青葉曰く「魔性の女」ですが、彼女にだったら狂わせられても構わんです(笑)
第2位、乃木喜久子。戦犯となった乃木将軍の娘で純正大和撫子。あまり極端なイベントの無いキャラで悪司の嫁としては地味なんですが、和服を着ているだけで「大和撫子」を名乗るキャラが多い中では珍しい正しい意味での大和撫子であり、日本人の遺伝子に直接作用するようなキャラでした。
第3位、白河ほたる。特殊な能力や属性をもつキャラがインフレ気味のこの業界にあって特に飛び道具がある訳ではない、いたって普通のキャラでしたが、主人公を一途に想う姿と切ないストーリーに撃沈です。
第4位、愛沢ともみ。主人公を「お兄さん」と呼ぶ、いわゆる妹系キャラ。主にコンシューマ版で活躍してきた前作キャラという点を除けばわりと普通っぽいでしょうか。一部でミーナコンパチ。
第5位、翡翠。相手の狂気を押さえる特殊な能力を持つ一族の一人で主人公の家のメイド。何考えているのか判らない奴担当のキャラですが、こういうキャラが不器用に見せるささいなしぐさは大ダメージを与える事があります。
第6位、遠野秋葉。人間以外の何かの血が混ざっていて吸血衝動なんてのもある人外キャラですが主人公の妹。妹としては珍しい威圧感のある性格ですが、全く素直になれない非常に可愛いところがあるという点はお約束。
第7位、コクリコ。ベトナム人。孤児でサーカスの一員でしたが巴里華撃団に加わる事に。辛い生い立ちを感じさせない良い子ですが、時々みせる寂しさや家族への憧れがツボ。しかし、大正時代にベトナム人がパリの為に戦うというのはかなりナニな設定のような気もします。(それを言うと帝都の紅蘭やマリアも似たようなもんですが)
第8位、ソユン・ファ。船上の女子校H・B・ポーラースターの生徒。真面目で明るい子ですが家庭の事情でトラウマあり。彼女はギャルゲーでは珍しいコリアンです。私はコリアンには偏見を持っているのですが、彼女は日本人が持つコリアンの良いイメージ「真面目で上下の序を重んじる」を具現化したようなキャラでした。
第9位、水瀬伊月。ヲタク巫女、その正体は・・・・納得できないのでやりなおしを要求します。
第10位、有馬柚鈴。対人恐怖症の巫女さん。芋かりんとうと台所Hがたまりません。