ずっといっしょと日本海軍


ずっといっしょとは..


 プレイステーション用の恋愛育成ゲーム。

 両親の海外赴任で一人暮らしをすることになった主人公ですが、なんらかの事情(選んだヒロインにより異なる)で女の子と同居する事に。
 1年間、「同居」を隠しつつ、愛を育む事が目的です。

 ゲームは、スケジュールを決定する事でパラメータを上げる生活型育成系ですが、プレイヤーが直接関与できる部分が少なく「スケジュールを決定」というよりは「調整」で、女の子との関係以外のパラメータも積み重ねではなく、ステータスと呼んだほうが良いような激しく上下するものなので、女の子との関係以外は「育てる」ゲームではないようです。
 システム面での特徴としては、女の子との関係が「好感」等と1つにまとめられておらず、「喜」「怒」「哀」パラメータに分割されており、キャラによっては「喜」だけでなく「哀」なども上げないと仲良くなれないなんて事もあります。

 で、内容ですが、同じ発言を何度もしたり、延々と同じリアクションで満足したり怒ったり、自分で「休んでいた方がいい」といった癖に「デートをすっぽかした」と言って怒ったりと、相当に理不尽です。
 ゲーム期間が長い割に同じようなイベントが多く、中ダレするし、乱数の要素が強すぎる感じもあります。
 雰囲気は悪くないし、キャラも手堅く纏まってはいるのですが、所謂、B級といった所でしょうか。

 私の萌えキャラは石塚美樹ちゃん。「同居」できるメインのヒロインのひとりで、不動産屋の手違いで同居する事になります。(この辺も理不尽ですが)
 「内気で泣き虫、泣くと世界は彼女を中心に廻る」という、現実ではちょっと遠慮したいタイプですが、ゲームの中だから許します。
 これで胸が大きくなければ・・・って言えば私の正体ばバレちゃいますか(笑)

発見!日本海軍


 このゲーム、自分の名前を入力できるのですが、その時のデフォルト名が明治の偉人だったりします。
 その中に居ました「西郷従道」。侯爵、海軍大将・元帥。私が尊敬する大軍人です。
 一般的な「知名度」という点では、兄・隆盛に比べてかなり低いのですが、日本への貢献という点では維新の元勲である兄に一歩も劣らない大人物です。
 明治維新の後は陸軍少将として台湾討伐(台湾出兵)などを指揮、その後は海軍に転じ、樺山資紀、山本権兵衛らの捍馬を引き立て、海軍の物質・装備面での強化、軍令・軍政の分離などを実現した、「将に将たる人物」でした。

 日清戦争でも伊東裕亨、坪井航三といった、癖のある提督がその実力を発揮できるお膳立てを整え、東洋最強をうたわれた清帝国北洋水師を撃滅するのに成功しました。
 日清戦争後も日本海軍発展に大きく寄与し、海軍で最初の元帥に列せられました。
 山本権兵衛はよく「日本海軍の父」と呼ばれますが、その山本提督を引き立てた西郷元帥は「日本海軍の祖父」といった所でしょうか。
 なお、余談ですが、東京九段の国難に殉じた英霊を祭る神社に「靖国神社」と名前を付けたのも西郷元帥です。

 あと、登場人物からも1隻。
 青葉林檎ちゃん。ヒロインのひとりである石塚美樹ちゃんの親友。
 ゲーム中では、美樹ちゃんのメッセンジャーを勤めます。(攻略不能?)
 日本海軍は<青葉>。古鷹型の重巡洋艦です。(青葉型と言う事もある)
 古鷹型は天才・平賀譲造船中将によって計画された、世界で最初の20センチ砲搭載巡洋艦で、<青葉>はその3番艦です。

 太平洋戦争では3隻の姉妹達と第六戦隊を編成、グァム、ウェーク、珊瑚海、ミッドウェイを転戦、第一次ソロモン海戦でも大戦果を治めました。
 しかし、続くサヴォ島沖夜戦では米軍による一方的なレーダー射撃を受け座乗していた司令官・五藤中将が戦死するという大損害を受けましたが、何とか生還、その後もカビエン、マニラ湾などで撃破されますが生き残り、呉で終戦を迎えました。(空襲により着底状態)