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 たまには親孝行?  
4/21
大阪→和倉温泉
4/22
和倉温泉→金沢→大阪 


 私の旅行スタイルは一人旅ですが、母がたまにはどっか連れていけ、というので連れていく事になり、今回は珍しく道連れありの観光旅行となりました。
 年が年なのであまりハードなスケジュールは無理だろうから、いろいろ観るのは諦めて代わりに豪華にのんびりいこう、というのが今回の趣旨です。

 行き先は石川県七尾市和倉温泉、2日目には金沢を散策して帰る予定。いつもの軍事・船舶&ギャルゲーネタは表面には出ていませんが、業の深さはにじみ出るものです(笑)

加賀屋(雪月花と渚亭)  
後ろの大きな建物が加賀屋(両方とも)
今回は右側(能登渚亭)の11階に宿泊。
客室の玄関  
まるで何かのお店のような客室の玄関
和室  
和室。他に茶室風の6帖間もあり
洋間  
洋間。
通常の部屋はこれが広縁になり、和室も少し狭い。
加賀屋で痕  
とりあえず痕プレイ(笑)

 大阪から和倉温泉まではJR西日本の特急「サンダーバード」で直通。名前のセンスは悪いですが(雷鳥→サンダーバード)、車両は次世代の主力機と目される681系で130km/hという高速運転にもかかわらずかなり快適です。
 和倉温泉行きのサンダーバードは金沢で和倉温泉行きと富山行きに分割されますが、去年のダイヤ改正でグリーン車は富山行きになっているので小松あたりで車両移動。
 先頭車の形状から貫通ではないと思いこんでいたので金沢駅で走る計画だったのですが、中間先頭車って貫通型だったんですね・・・連絡通路閉鎖の予告の放送を聞いて急遽、走行中の車両移動となりました。
 1号車から7号車に移るととたんに車内の環境が悪くなり、揺れやガタゴト音が気になりました。グリーン車から一般車に変わったからでしょうか、それとも北陸本線から七尾線に入ったからでしょうか?

 3時前に和倉温泉駅到着。天気はあいにくの小雨ですが、このまま宿に直行するので問題なし。
 改札を出ると宿の旗を持った人達が待っていて、いかにも温泉街〜って感じです。
 今日の宿は加賀屋。和倉温泉を代表する大規模旅館で、そのサービスと設備は他を圧倒し、旅行新聞新社の「プロが選ぶ日本の旅館ホテル100選」では22年連続トップ、その他の旅館/温泉旅館のランキングでもまず間違いなく上位に出てくる事で知られていますが、18禁PCソフトの歴史的名作である「痕」(リーフ)に登場した鶴来屋のモデルとしても一部で有名です(笑)
 駅前に待っていたマイクロバスで宿に向かうのですが、割と多くの人が加賀屋に泊まるようで、1台では積みきれないようでした。「連休前の休日の、早い時間の特急でこんなに混むのか・・・日本が不景気だってのは嘘なのか?」なんて思いましたが、「サンダーバードでいく和倉温泉」みたいなツアーとぶつかっただけのようでした。

 駅からバスで約10分で加賀屋到着。なるほどでかいです。
 入り口に青天白日紅旗に歓迎光臨なんて書いた看板が出ていました。台湾からツアーでも来ているのですかね。
 台湾はアジアでは生活水準の高い方の国(平均で日本の5〜8割程度)だから宿泊費とかは問題ないにしても、温泉って大丈夫なん?それに和倉温泉は京都や奈良など「伝統的」観光地やUSJやTDLなど「最近の」観光地の両方ともに近いとは言えないので、立地的にかなり不利だと思うのだけど・・なんてその時は思っていたのですが、後で聞いた話によると加賀屋は台湾でも人気で年間8000人ぐらい(宿泊客の3%)の人がやってくるとの事。うーん、日本のもてなしの心は台湾でも通じるのか・・・

 チェックイン時に「折角来て頂いたのですから上の部屋にさせて戴きました」なんて言われました。「雪月花(上から2番目のグレード)にでもしてくれたのかな?」なんて思っていたのですが、予約してあった渚亭(真中のグレード)の建物に連れていかれました。「なんだ?高層階という意味だったのか?」なんて思いつつついていくと・・・「貴賓室」なんて看板のかかった部屋。
 加賀屋には浜離宮なる凶悪なグレードの部屋があるので、渚亭で貴賓室とか特別室といっても名前だけなのかも知れませんが、入り口は大層な作りの玄関で、中身は和室12.5帖+和室6帖+洋室10帖というやたら広い部屋でした。でも、なんか畳が小さいような気もします。自宅は京間なんですが、これは江戸間って奴なんでしょうかね、そういえば東の方に旅行する時はホテルばっかりで和室に泊まったことないや・・

 部屋に通されると仲居さんがお茶を入れてくれて、お菓子やら浴衣やらがあるのはどこの旅館も同じですが、事前に部屋においてあったり、まとめて運んだりせず、いちいち持って来てくれたり、お茶が抹茶だったり、浴衣の帯が兵児帯だったりと何時も泊まるような宿とはやっぱり違います。

 まずはお風呂。大浴場は隣の建物(低層階は連結)という事なので浴衣に着替えてぶらぶら散歩がてら行くことに。
 しかし、大きくて綺麗な建物で、飾ってある絵画や丁度の類も高級ですが、なによりえらく清潔でシミやら汚れがほとんど見えないのが印象的でした。
 さて、お風呂。「100人入れる大浴場」みたいな書き方がされていましたが、「通勤電車並に詰めて100人」みたいな「大浴場」が多いなか、加賀屋の大浴場は本当に100人は入れそうな巨大な浴場でした。
 3層構造で最上部が天井がガラス張りになっている野天風呂、2層部がベランダ式の露天風呂、3層部が通常の浴槽になっており、各層の連結は階段の他にエレベータまで付いています。しかし、裸でエレベータに乗るのって、なんかとんでもない事をしているみたいな感じがして抵抗があります。それに、サウナで別の人と一緒になっても気になりませんが、エレベータで見知らぬ裸のオヤジと一緒というのはかなり嫌(笑)

 大浴場の隣は「遊帆」(UFO?)などという謎な名前がついているゲームコーナー。ラインナップは「ストライカーズ1945−2」「ストリートファイター3」「鉄拳3」「テトリス」「タントアール」「パズルボブル」「スペースインベーダーDX」「ビートマニア3rd」「AREA51」「アウトランダーズ」とプライズとパチンコ少々。流石にこればっかりは天下の加賀屋もそこらの温泉宿と大差がない、というか、奥の業務エリアへの扉が開けっぱなしになっていて警備なのか担当なのか判りませんが従業員らしき人が居眠りしているのが見えるし、床や壁は少々汚れているしで、「ここは本当に加賀屋なのか?」って感じでした。

 食事は懐石風。残念ながら蟹の時期ではなかったのでインパクトには欠けましたが非常に美味しかったです。それにしても、こういう比較的ちゃんとした料理の場合、規則どおりの順番で食べるのか、それとも好きに食べるのか悩んでしまう私はつくづく小市民だと思いました。

 食事の後はもう一階お風呂に入ったり、館内をぶらついたり、部屋でゆっくりしたりとのんびり過ごして1日目終了。

明日は金沢を見物して帰阪の予定