基準排水量６６５２トン 垂線間長１６２ｍ 最大幅１５．２ｍ 速力３５ノット
１５ｃｍ砲連装３基 長８センチ高角砲単装２基 ２５ミリ機銃３連装２基 ６１センチ魚雷発射管４連装２基 射出機１機（航空機２機）
阿賀野型軽巡洋艦の３番艦。阿賀野型は実質は重巡である最上・利根型は除けば２０年ぶりの軽巡で、水雷戦隊の旗艦として非常に優れた性能を誇っていたが、登場時には軽巡を先頭にしての水雷突撃は過去のものとなっていた。
＜矢矧＞は昭和１４年度計画、１８年１２月２９日竣工。空母直衛部隊の第１０戦隊旗艦となりマリアナ、レイテの両海戦に参加。１９年１１月にはかつて世界最強の水雷戦隊として名を馳せた第２水雷戦隊の旗艦となるも、もはや昔日の面影はなく、昭和２０年４月７日、健在な艦隊戦兵力のほぼ全力である駆逐艦８隻を率いて沖縄に向かう＜大和＞の護衛につき、坊の岬沖で壮絶な最期を遂げた。
