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氷川丸訪問記


 さて、今回も有明遠征の返す刀で関東方面遠征。
 「アレ」は3連戦で2日目はフリーだったのですが、今回は直接、史跡を訪ねるのではなく、現在に復刻された明治時代を訪ねるべく立川に足を伸ばした為(ひゅぎぃさんのHPのOFFで制服が袴スタイルのファミレスを見に行っただけともいう・・)で史跡探索は1日滞在を伸ばし、4日目に行いました。
 目的地は横浜。現在、商船にハマっているので唯一の生き残り外航船である<氷川丸>を見に行ってきました。

 東京駅からJR東海道本線で横浜へ、そこからバスで山下公園に向かいます。
 黒の船体に白の上部構造物と外舷線の日本商船カラーに白地に赤の2本線の郵船ファンネルマークを背負った<氷川丸>が見えてきます。
 
 横浜=シアトル航路向けに建造されたディーゼル貨客船。戦争中は海軍に徴傭され病院船として活躍。
 太平洋を縦横に駆け巡り、何度か空襲や触雷もありましたが、戦死・戦病死あわせて6人(上陸中の戦死含む)という、非常な幸運に恵まれた船でした。
 戦後は邦人の引き揚げや内地で物資の輸送に従事した後の昭和25年、シアトル航路に復帰、35年に引退し、その後は横浜港に係留され、現在に至っています。
 さて、「乗船料」を払って内部観察。
 竣工当時は世界最大級のデンマーク製ディーゼルエンジンやらキャビンやらを見学、フォクスルに出てブリッジに向かいます。
 ブリッジでは船長の立ち位置に立って思いを馳せると太平洋の波音が聞こえて・・・・こないで、お姉さんの明るい声と子供達の歓声が・・・「このモンスターはなにかなぁ?分かった人は手をあげて〜」
 夏休みにチビッコむけのポケモンイベントをやる事が悪いとはいわないが、別に<氷川丸>でやることはないだろ(T_T)

 さて、氷川丸の向かい岸にあたる大桟橋の方に目を向けると豪華客船が停泊中。
 ファンネルマークは郵船・・という事は郵船クルーズの<飛鳥>。
 1991年竣工の豪華客船で日本商船としては最大の客船(2万7千総トン)。
 かたやシアトル航路の郵船期待の新船にして、終戦時には日本商船の最後の希望。
 かたや日本のクルーズの幕開け〜客船の復興〜を告げる期待の新船。
 60年の歳月を挟んだ期待の新船が並んで停泊している姿というのは面白いものではあります。
 ちなみに写真右端の船は太平洋フェリーのレストラン船<ロイヤルウイング>(4千総トン)、<飛鳥>の手前に居るのは遊覧船<マリンシャトル>です。

 せっかくなので60分の遊覧船に乗ることにしました(1400円)
 出港直前に航路変更を告げるアナウンスが入りました。なんでも、港の入出港管制の為に港内クルーズに変更との事。
 入出港管制って・・・なんかヤバい物でも満載した船でも出入りしているのか・・プルトニウム運搬船とかではなかろうな・・などと思ってるうちに管制が解除され、管制塔の表記が「F」に変わり、<ロイヤルウィング>が出港していきました。
 しかし、よく考えたら出入りの激しい商港の遊覧船やレストラン船って迷惑な存在なんじゃないんでしょうか

 さて、横浜港を堪能した後は、JR横須賀線で一路、横須賀を目指します。
 目標は<三笠>

 [三笠訪問記リターンズ]に続く。