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 ベテラン機と新鋭船 
4/21
大阪→徳島→高松→坂出
4/22
坂出→琴平→児島→新居浜
4/23
新居浜→大阪

 いよいよラストミッション。大阪に戻るだけです。
 

4/23 行動ポイント回復(謎)

高灯篭  
四国開発フェリー<オレンジ8>
本宮  
エントランスホール
名残桜  
特等ツインルーム
厳魂神社  
上等級専用フォワードラウンジ
橋の模型  
朝日の大阪港

 坂出から新居浜までは特急「いしづち」を利用。この列車、高松−多度津までは2両編成で運転し、多度津−松山の間は岡山−宇和島の「しおかぜ」に併結されます。
 「サンライズ瀬戸/出雲」「さくら/はやぶさ」など、最近は併結の特急がいろいろとあります。でも、昔は「さくら」のように途中で切り離しても、同じ名前だったと記憶しているのですが、なんで別の名前にするようになったんでしょうかね?

 「いしづち」は定刻どおり新居浜駅到着。中大型フェリーは港や道路の混雑を考慮して、たいていは港の端っこに接岸するので、徒歩で使う場合はタクシーが必要になるケースが多々ありますが、新居浜港も駅の近くの本港ではなく10kmほど離れた東港にフェリーターミナルがあるので、タクシーが一番てっとりばやい移動手段という事になります。(JR多喜浜まで行けばなんとかなりそうですが、電車の本数が少ないです)

 19:40頃、新居浜フェリーターミナル到着、早速、乗船手続きを行ないます。しかし、船舶の乗船手続きは住所やら何やら書くものが多くてうっとおしいです。沈んだときに身元確認ができないと困るので乗船名簿は必要でしょうが、飛行機の搭乗名簿は名前と連絡先だけなので、何で船ばっかり厳しいのかな・・と思って国土交通省に聞いてみたら、どうやら戦前の法律を引きずっているだけのようで、年内にも飛行機並に改定する方向で作業中との事です。

 今回乗船するのは四国開発フェリー(オレンジフェリー)の<おれんじ8>、同社の3隻のフリートの中では最新鋭船で、航路は中距離に分類されるものの、そこらの長距離フェリー以上の旅客設備を誇り、瀬戸内海最良の客船とも言われています。

 また、この船は船舶LANを導入した事で業界で一時話題になりました。船舶LANといっても、客室内にRJ45のコネクタが来ててインターネットにつながるとかじゃなくて、予約やら何やらの船側の管理の為に使っているそうです。まあ、この船は大阪→新居浜→東予→大阪のラウンド航路に就役していますから、船内案内所とフェリーターミナルの窓口が接続されていると何かと便利そうではあります。(たとえば、新居浜からの客が船内で船室アップグレードを行った場合、東予の窓口ではその船室にアサインできないが、案内所と窓口のコンピュータがつながっていないとダブルブッキングの危険がある)
 地上との通信は64kbpsという事なので、たぶんドコモセンツウの衛星パケットなんでしょうが、この船の航路だったら、H”でも何とかなりそうな気もする今日この頃。

 前回の<すいせん>と同じく特別室(スィート)を希望したのですが、あいにく満室という事で特等ツインとなりました。部屋の広さはやや狭いビジネスホテル並ですがバス・トイレはありません。ツインベッドに洗面台、小型テレビ、ソファーセット、保温ポット、浴衣が装備され、アメニティセット(タオルと歯ブラシ、ヘアブラシ)とティーパック、お茶請け(オリジナルのフェリー煎餅)がセットされており、なかなか快適な部屋でした。

 船室で一休みした後はお風呂。この船も我が国の中長距離客船の例にもれず大浴場付きです。
 大浴槽(ジェット&バブル付き)、サウナ、打たせ湯を装備。洗い場や浴槽もゆったりした立派なもので、温泉でない事を除けば、昨日泊まった温泉宿(「瀬戸内荘」)の浴場にだってひけをとっていません。

 お風呂の後はビールなど買ってフォワードラウンジで一服。この船のフォワードラウンジは特別室と特等の客専用という、極めてブルジョワ階級主義的なけしからん代物です。
 この時は何故か私以外に利用者がおらず貸し切り状態。目の前の夜景を眺めながら非常に優雅な風呂上がりを楽しめました。
 しかし、なんでガラガラだったんでしょうかね。新居浜や東予の夜景など、たかが知れているというのもあるでしょうが、「上等級客専用」っていう看板に威圧されたのかもしれません(笑)

 一休み後は、朝食券を購入しがてら船内散歩。朝食券は朝でも購入できるのですが、寝坊する自信があるのではない限り、夜の内に買っておいたほうが時間制限とかがなくて有利です。
 最上部第五甲板は主にブリッジや乗組員区画ですが、後方が展望ラウンジになっています。このラウンジは後ろ向きではありますが、自動演奏ピアノが装備されており、かなり立派です。
 第四甲板は主に客室。海側が特等と特別室、内側が二等寝台となっています。展望浴場とフォワードラウンジ、TVコーナー(ロビー)もこの甲板にあります。
 旅客区画の最下部の第三甲板は客室のパブリックスペース。海側が一等、内側が一般指定席(二等)とドライバーズルームです。案内所、レストラン、ゲームセンター、売店、エントランスホール、喫煙室、カラオケルーム、ドライバー用の公室(浴室、喫煙室など)などになっていました。

 明日は早いので早い目に就寝。ちなみに大阪入港は5:50ですが8時までは船内に滞船してていいので、7時前ぐらいに起きて、朝ご飯を食べてから帰宅する事にします・・・・・・
 5:20、船内放送のボリュームを絞るのを忘れて為、大阪入港30分前を告げる船内放送で飛び起きる。もう1回眠ると確実に寝坊する自身があったので諦めて起きる事にします。せっかくだから、フォワードラウンジで入港シーンを眺めることに・・・朝日の大阪港は結構綺麗でした。
 入港シーンを眺めた後は朝ご飯。この船の朝食はバイキング方式で850円。種類はそこそこ、味もまあまあのホテルグレード。学食の定食みたいな奴に1000円とるフェリーがあることを考えると抜群に優れたものだと思います。そういえば、この船は自動販売機や売店も缶ジュース1本150円とかの船内価格ではなく、ちゃんと120円(ポカリスエットは110円)の地上価格なのも評価できます。

 お腹も膨れたし、後は家に帰るだけ。私の家は南港からはニュートラムと地下鉄と1時間弱。住之江公園から西梅田を経由するコースが1番早いのですが、平日の朝なのでラッシュを避ける為にOTS線経由で帰ることにしましたが、途中、しっかりラッシュにつかまってしまいました。やっぱり、早朝着便を使うときはラッシュ前に突破するか、あるいは時間をつぶしてラッシュが過ぎるのを待つかした方がいいようです。

 次の計画は・・・夏は帝都遠征でしょうが、そのついでに何処いきましょうかね。あるいはオーシャン東九フェリーを使って海路で東京入りor脱出というのもいいかもしれません。センチつながりなら帰りに名古屋でしょうかね(笑)