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 ベテラン機と新鋭船 
4/21
大阪→徳島→高松→坂出
4/22
坂出→琴平→児島→新居浜
4/23
新居浜→大阪

 ふと思い立って行って来ました四国旅行。GWに入る前の駆け込み旅行で、2泊3日(実質2日)と少々あわただしい日程ながら「YS−11」「オレンジ8」「温泉」「センチ」「こんぴら」の5ミッションをこなして来ました。
 なお、文中に登場する杉原真奈美というのはゲームのキャラの名前なので、訳の判らない人は読み飛ばしてやってください。

4/21 まずは市内マップ(謎)

YS−11  
大阪空港出発ロビーから。搭乗橋ではなくタラップで搭乗します。
YS−11  
徳島空港の送迎デッキから
栗林公園  
栗林公園  
とても高松市内とは思えない落ちついた栗林公園
玉藻公園  
今は玉藻公園、高松城。ここは内苑。

 まずは、お目当てのひとつ「YS−11」で徳島までフライト。
 YS−11。唯一の国産旅客機で、主にローカル航路で活躍してきましたが、既に初飛行から35年が経過、逐次退役が始まっており、国産旅客機が日本の空から消える日もそう遠くはありません・・・
 今のうちに乗っておかないと、国産の飛行機に乗る機会なんて無いかも知れない、って事で今回の旅行となった訳です。

 今回利用したのは大阪空港から徳島空港に向う日本エアコミュータ433便。MS−FS2000のアドオンソフト「YS−11JACフライト2000」(エアロシム)で予習(?)もばっちり。
 大阪空港で搭乗手続きを行った所、搭乗ゲートは24番との事。24番といえば一番端っこ、写真でも撮ろうかと送迎デッキに上がったのですが、なんと他のゲートの搭乗橋が邪魔で見えない。
 「やっぱ、ローカル線だけに扱いが悪いのか・・」なんて思ってましたが、行って見て納得。搭乗に搭乗橋ではなく、タラップを使うのだったら、真ん中で搭乗させたら危ないですよね。

 タラップ搭乗という事で、間近で飛行機を見る事ができますが、やっぱり受ける印象は「小さい」の一言。なんせ、定員64人です。中に入った印象はさらに小さい。なんせ、座席は4x16列とJRの在来線特急並です。
 私の席は前から6番目の窓側、丁度、エンジンの真横でプロペラが作る虹が綺麗でしたが、エンジン音は相当うるさくて、機内放送が殆ど聞こえませんでした。

 大阪−徳島は35分のフライト。大阪空港から旋回上昇して、水平飛行に移ったな・・と思ったら直ぐに降下が始まります。はっきりいって、ベルト着用サインの付いている時間と消えている時間では消えている時間の方が短いぐらいでした。
 短いフライトの間中、客室乗務員のお姉さんはライフベストの説明をしたり、本や新聞を取り出すとすかさずやってきてライトを点けてくれたり、飴や絵葉書を配ったりと常に動きまわっていて忙しそうでした。客室乗務員が1人しかいないYSの場合、何でも一人でしないといけない訳で、新鋭機に乗務するよりも大変なのかも知れないです。

 「おぉ、ゲームと同じ画面だー」などと外を眺めている間にさくっと徳島空港に到着。送迎デッキに出て写真を撮って、さあ、徳島市街に向おうか思って愕然。連絡バスは出た後で、次のバスまで2時間。地方の空港はこれだから・・高松行きの列車の時間もあるし、困ったぞ・・と途方にくれて、ふと見上げると大きな飛行機が降りてくる・・大阪便より先着する筈の便が延着したのか・・と、いう事はこいつの連絡バスは待っているはず! とバス乗り場にダッシュ(今思えば別に走る必要なんてなかった)、なんとか徳島駅到着。

 徳島駅からは特急「うずしお」で約1時間、高松到着。
 お昼を少しまわったので、昼ご飯にする事に。高松といえば「うどん」、和道さんにうどん屋情報を貰っていたので、それに従い「あたりや」なるお店に向います。
 栗林公園から2kmほど南にあるパチンコ屋の地下駐車場の先という凄いロケーションですが・・・うまい、この堅い緬が何ともうまい・・てんぷらもうまい。これでいて450円(うどん大350円、てんぷら1枚100円)ってのは凄すぎ、高松恐るべし!

 さて、お腹も脹れたので真奈美ちゃんを探して市内徘徊。まずは栗林公園。偕楽園、兼六園、後楽園の日本三大名園に準じる名園で、75万m2の広大な敷地の中に6個の池と13の築山、3万本の樹木で構成された多彩な景観は「一歩一景」と言われています。
 この日は生憎の小雨だったのですが、他の客は少ないし、新緑はみずみずしく映えているし、で却っていい感じだったのかもしれません。
 都市の真中であるという事も忘れる風雅で美しい庭園たっぷりと満喫しました。

 栗林公園からバスで戻ってライオン通りへ・・何てこと無い商店街ですね。

 つづいてOVAで妄想シーンに登場したコトデンそごう前。もっとも、コトデンそごうは潰れてましたが・・・しかし、偉く立派な駅ビル・・京橋や天王寺といった大都市近郊私鉄の都市側ターミナル駅並に立派で数両編成の琴電にはなんか違和感を覚えます。

 さらに玉藻公園。むかしは高松城と呼ばれていたお城で最初は生駒氏、後に松平氏の居城となりました。ここの堀は海水を使用しており、日本三大水城のひとつに数えられています。日本三大**というと異説が多く、三大がっかりや三大稲荷、三大不動尊のように10個近くある事もあるのですが、三大水城は豊前中津城、伊予今治城とここ讃岐高松城で確定しているようです。
 今は天守閣も取壊され、城域も1/9程度まで縮小されていますが、内苑はなかなか風情があって良かったです。

 そろそろ時間になったので、宿へ。今日の宿は坂出の「湯元さぬき瀬戸大橋温泉・瀬戸内荘」。当然ながら温泉です。
 私が泊まった部屋は6畳和室のバストイレ無しで1泊10800円、少し高い目ですが、基本料金は6800円で食事により追加料金となる方式だったので、一番良いコースをお願いした為です。
 建物は少々古く、絨毯に斑模様が入ったりしていますが、まあ許容範囲。部屋も清潔ですし、特に問題はありません。

 早速、温泉に入って疲れを癒して・・お風呂の種類は大浴槽(一部ジェット付き)、打たせ湯、サウナの3種類、パンフでは「100人入れる大浴場」と歌っていますが、実際は10人ぐらい入ったら手狭になるぐらいの町の銭湯クラスの浴場でしたが、まあ旅館の規模からして、妥当な線ではないかと思います。

 お風呂の後は食事。普通の和食+海老の塩焼き+うどんでした。流石4000円余計に取るだけあって、美味しくてたっぷりの料理でした。ウェイトレスの態度もいいし、これは満足。

 食事後、少し付近を散歩して、再びお風呂・・が、なんとお湯が変にぬるい。宴会をやっている団体客があるみたいだから、酔っ払いが浴場で死なないように温度を下げているのだろうか?なんて思って入ってたけど、なんかお湯の代わりに水が出ているようで、温度はどんどん下がっていく・・・
 「このままでは風邪をひく!」。流石に我慢できず内線でフロントに連絡しようとするも、電話器の周辺に内線番号表は見当たらず。仕方ないので服を着てフロントまで文句をいいにいったら、「今、直してます」とだけ・・一言ぐらい謝れよ・・・

 なんだか嫌な気分になったのでさっさと寝てしまう事にする・・・

 明日は琴平、金毘羅さん参り