結い橋
 結い橋

  ういんどみる 定価:8800円  発売:2002年6月
まつりと詩奈シナリオのラストでそっち風味。みいもそうかな?幼馴染の左足が不良品。あと、天使な人たちは一応「病人」扱いでよいかと・・

 ういんどみるデビュー作。
 徹底して話を萌え側に寄せた、かなり極端な作品でした。

 「天使が舞い降りた街」で12年に一度行われる行われるお祭りの期間の12日間のお話。

 攻略対象ヒロインは4人と抑えられていて、義妹、幼馴染、巫女さんx2とかなり局地戦仕様ですが、カバーする属性は義妹、メイド(服)、裸エプロン、幼馴染、病人、眼鏡、巫女さん、黒髪ストレート、関西弁、天然、無表情、貧乳、箱入、姉妹丼などひたすら広範囲に及んでるのが特徴です。
 属性だけでなく、キャラもよく立っていてイベントの効果も充分、こーちゃさんの独特の丸みと質感のある絵が非常にいい感じですし、立ち絵がぴょこぴょこ動くシステムもキャラを引き立てて思う存分、萌える事ができます。
 対してストーリーの方はキャラの属性に反して相当貧弱。とにかく萌えだけで押し切ろうという作品のようです。
 一応、伝奇系というか、ファンタジー系の話があるにはあるんですが、こなれていないのと、使い方が悪いのの両方により「はい、そうですか。」ぐらいしかコメントできません。
 あと、どうでもいい話ですが、神社で「天使」って概念はどうかと?そら日本の神様もお使いを出しますが、どっちかというと人型より動物の形を取る「神使」の方が多いとおもいますけどね。(稲荷の狐、伊勢の鶏、春日の鹿など。もっと余談ですが、たまに稲荷社の祭神を狐だと思っている人がいますが、狐はお使いであって神様は宇迦之御魂大神という、衣食住をつかさどる神様です。←江戸時代頃にごっちゃになったらしい)

 システムの方は上出来。音声付の読み返し、前の選択肢に戻る、シーンスキップ、未読スキップなど充分しており、フォント選択機能などもあります。
 また、セーブは随時セーブ可能で60箇所(任意に拡張可能)、画面サムネイル、ゲーム中の日にち、実時刻が表示されるタイプでこれも過不足なしの優れたもの。
 デビュー作としては信じられないぐらい完成度の高いシステムで18禁ノベル系のシステムでは最高水準にあるといえます。
 強いて難点を挙げるなら、読み返しもメッセージウィンドウ(3行)で行うのですが、情景描画よりも会話が多い為、1行しか表示されない事が多く、どこを読んでいるのか判らなくなる事があるぐらいでしょうか。

 私的評価は・・中の上。本作は「萌え」をどの程度評価するかにかかってきます。萌えに重点を置くなら間違いなく本作は上に属する作品です。逆にストーリーに重点を置くなら評価は相当ひくくなります。
 私としては、「月陽炎」程度のバランスであれば萌え系でも高く評価しますが、本作はストーリーがほとんど「未完成」の領域にあるので減点とし、システムが非常に良く出来ている評価してこの評価としました。

 お気に入りキャラは・・・うーん、難しいですねぇ・・萌え専だけあって、どのキャラも強力で、攻略可能ヒロイン4人以外に主人公の義母までいい感じですからねぇ(笑)
 ほとんど差が無いのですが、僅差で有坂詩奈>桜井知絵>高月未依>有坂まつりかな・・・本当に僅差、int型にキャストするとイコールになってしまうぐらいの差で、特に知絵と未依の差については double型でも表現できないぐらいです。


結い橋と日本海軍

 夕凪宗二郎。主人公の父親の親友。故人ですが、一応は話の本筋に係わる人。父親の後妻であるところの琳の元の夫であり、その連れ子の義妹の未依の実の父親。

 夕凪。昼の海風が夜の陸風に変わる時に訪れる無風状態。比較的短時間で終わりますが、瀬戸内海ではかなり長い事つづく事があり、「瀬戸の夕凪」として知られています。
 日本海軍の<夕凪>は駆逐艦で明治39年竣工の初代神風型と大正14年竣工・昭和3年命名の二代目神風型
 太平洋戦争では既に旧式化していた為、護衛や輸送といった裏方の任務が多かったのですが、昭和17年8月の第一次ソロモン海戦〜艦隊殴り込み〜では唯一の駆逐艦として加わり、海戦史上まれに見る圧倒的勝利の一翼を担いました。


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