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北へ。とフェリーと温泉と
12/29
大阪→敦賀
12/30
敦賀→小樽
12/31
小樽→札幌
1/1
札幌(終日)
1/2
札幌→函館
1/3
函館(終日)
1/4
函館→大阪


作戦準備

   大阪より鉄路で敦賀に向い、同地より乗船、日本海を北上して小樽に上陸する。上陸後は速やかに石狩平野に進出、札幌に拠点を設営。可能であれば、さらに上川盆地まで進出する。その後、渡島方面に転進し函館を根拠地として活動、作戦終了後は同地より空路で帰阪する。
 というのが、今回の計画。作戦の目的は「北へ。」「温泉」「フェリー」の三本立てで、行程は6泊7日。
 ちなみに、本文中に登場する春野琴梨、ターニャ・リピンスキー、川原鮎、愛田めぐみ、椎名薫、左京葉野香、桜町由子、里中梢などの人名はゲームに登場するキャラクターなので、何の事か判らなければ、そのまま読み飛ばしてやってください(笑)

 12月28日(晴)。明日はいよいよ北海道へ出発だ!と意気込んで、後腐れの無いように仕事を片付けていると新日本海フェリーから電話が・・
 なんと、天候不順の為に乗船予定の船が現時点で6時間の遅れとのこと。うーむ、飛行機だったら行って帰って、もう1回行けるよなぁ・・冬の日本海恐るべし!
 敦賀−小樽航路は2隻デイリー航路で在泊期間が3時間と短いから、一端ダイヤが狂うと調整が大変なんだよなぁ・・・
 23:30発20:30着の予定だから、6時間遅れると・・05:30発02:30着・・車を使う連中はともかく、私のような徒歩組には朝の4時に敦賀のフェリーターミナルに付く手段も、夜中の2時から小樽をうろつきまわる手段も無く、最悪の場合、2日続けてターミナルで夜明かしという、まったくロクでも無い事になるかも・・・


Xマイナス2日(12月29日)

サンダーバード  
681系。サンダーバード(大阪駅)
次世代対応型の高速車両で設計上の最高速度は160km/h。
おしらせ  
遅延のお知らせ・・うーむ3時間45分・・
しかし、他の交通機関って、深夜の敦賀でどうしろと・・・
敦賀フェリーターミナル(窓口)  
敦賀フェリーターミナル(ロビー)  
明るく機能的な敦賀フェリーターミナル。
でも、市街から遠すぎ。
すいせんの模型  
敦賀FTにあった<すいせん>の模型
高速船らしく「現用船にしては」美しい船体

 12月29日(晴)。新日本海フェリーに問い合わせると、遅れは4時間に短縮、より短縮が望めるので24:00までに敦賀FTに到着してほしいとの事。
 早速、宿泊予定の小樽のホテルに遅着の連絡を入れ、敦賀に向かう列車も「スーパー雷鳥43号」からシリーズ最終の「サンダーバード47号」に変更しました。

 20時過ぎ、いよいよ出発。BGMは「北へ。White Illumination」(北へ〜いこうランララン〜)。
 大阪駅から富山行きの「サンダーバード47号」乗車。約1時間の短い列車の旅ですが、座席はグリーン車を確保。1人がけのゆったりしたシートに落ちつくと期待も膨らみます。

 大阪発北陸方面行きの雷鳥シリーズは下手をすると私より年上かもしれないオリジナル485系車輛を使った「雷鳥」、原型を留めないほどに手をいれた改造型485系の「スーパー雷鳥」、新鋭高速車輛681系の「サンダーバード」と『横文字が増えるほど偉くなる』という、いったい誰のセンスやねん! とつっこみのひとつも入れたくなるようなけったいな構成になっています。
 これらの列車の差異はグリーン車で特に顕著で、「雷鳥」が2・2列の狭い座席ではっきりいって席が緑色なだけなのに対し、「スーパー雷鳥」は1・2列の大型シートでオーディオサービス付き、「サンダーバード」に至っては座席部分にもカーペットが敷かれ液晶TVまで装備している立派なものです。それでいて3列車とも料金は同じなんですから、なんだか納得いかないものがあります。まあ、今回は「スーパー雷鳥」から「サンダーバード」に変更ですから、ランクアップだったので問題はありませんが・・・

 22時過ぎ、敦賀到着。ここから海路です。この旅行の事を人に話すと「わざわざ敦賀まで出て大変だ」なんて言われますが、実は大阪市北部の私の家からだと敦賀港に行くのと関西国際空港に行くのだったら、費用も時間もほとんど同じだったりします。
 予定では敦賀の駅前で物資を調達し、時間が潰せるのなら適当に時間を潰すつもりだったのですが、お店がなーんも開いてない・・
 旅行に出て一番感覚が狂うのがこれなんですよね・・・大阪では梅田や難波のような繁華街はもちろん、市内の外れにある自宅付近の地下鉄駅周辺でもコンビニとかファストフードとか終夜営業のお店や遅くまで開いているお店があって結構明るいのですが、地方に出ると幹線駅でも7時で真っ暗とかってありますからね。
 とにかく、物資(食糧や飲料)は補給しといた方がいいので、無人の商店街を捜索。年末の防災見まわりの人がいたので、コンビニの場所を教えてもらい、なんとか物資の補給だけは済ませました。

 駅前でタクシーを拾い敦賀フェリーターミナルへ。タクシーを使ったのは贅沢したからとか荷物が多いからではなく、他に交通機関が無いからなんです。
 フェリーターミナルは港の混雑とか道路事情とかで港の外れにある事が多いのですが、敦賀フェリーターミナルは特に市街から離れた所にあり、途中の道路などの都合で徒歩による敦賀市街への連絡は非常に困難、フェリーの発着時刻に合わせた連絡バスはあるにはあるのですが、フェリーが遅れても定刻運転するので、この日は出ちゃったあとなんで、選択の余地なし。
 <すいせん><すずらん>の就役に合わせて引っ越したそうですが、もうちょっとどうにかならんかったのでしょうか。

 23時前にフェリーターミナル到着。流石に明るくて綺麗です。
 本来なら出港直前で乗船予約がキャンセルになってしまう時間ですが、派手に遅れている<すいせん>はまだ入港もしていません。入口には「遅延のお知らせ」がありました。しかし、いかに冬の日本海が荒れるといっても、2万総トン近い大型船が6時間も遅れる時化ってどんなんやら・・乗る前から少し不安になります。
 カウンターで乗船手続きをしてあとは乗船までロビーで待機。3時間遅れだとすると、出港は3時だから乗船開始は1時半ぐらい。
 ロビーのベンチに場所を確保、NGPなど取り出して「INFINITY CURE」などプレイしつつ、自販機のたこ焼きを食べて、コーヒーを飲んでと色々やってたら以外に早く時間が経った様で、1時30分、いよいよ乗船開始です。

 エントランスでキーを受け取り船室へ。今回はなんとスイートルーム。しかも1人使用という超贅沢をしてしまいました。
 <すいせん>のスイートは3F(最上部デッキ)の前方、ブリッジの真後ろに4室あります。今回の私の部屋はルームNo.002「うすこう」(薄紅?淡香?)は右舷側前方で窓に貼り付けばブリッジの端が見えました。
 部屋に入った第1印象は「広い」。12畳ぐらいでしょうか、備品はシングルベッド×2、ソファーとテーブル、ライティングディスク、大型のTV、ビデオデッキ、冷蔵庫(ウェルカムドリンク入り)、湯沸しポット、ドライヤーなど。バス、トイレ、洗面台はそれぞれ別でバスはそれなりな身長の人なら、なんとか足を伸ばして入れるぐらいの大型のものが使用されていて、とても船室とは思えない豪華な部屋でした。ただし、布団は毛布のみだったのが残念な所です。

 2時30分、定刻より2時間35分遅れで出港。<すいせん>のエンジンはラバーマウントされていて、壁にも震動防止の工夫がされている筈ですが、5万kwの大出力エンジンの前には少々の小細工は効かないようで、エンジンの震動は確実に伝わってきますし、静かな船室では壁の「びびびびび」音も大きく聞こえます。
 まあ、私の家は家の前をトラックが通ると激しく震動するようなボロ家ですし、春先になると猫がうるさいし、ネズミは屋根裏で運動会しているし静寂とは対極にあるような部屋で毎日眠ってますから、まったく気にはならないのですが・・
 お風呂に入って、服を片したりしていると3時過ぎ。折角いい部屋にしたのだから、起きてないと勿体無いから早起きする事にして、さっさと寝る事にします・・


 小樽到着は夜なので、明日は1日海の上です。