[Back]

北へ。とフェリーと温泉と
12/29
大阪→敦賀
12/30
敦賀→小樽
12/31
小樽→札幌
1/1
札幌(終日)
1/2
札幌→函館
1/3
函館(終日)
1/4
函館→大阪

X日(12月31日)

小樽運河  
雪の小樽運河。外人に声をかけられたり
婦人自衛官と出会ったり・・はしませんでした(笑)
小樽運河工藝館  
小樽運河工藝館
ペテルブルク美術館  
ペテルブルク美術館。
良質の美術館だったそうですが残念ながら閉館。
蒸気時計とオルゴール堂  
蒸気時計とオルゴール堂
船見坂  
船見坂

 12月31日(曇のち晴)。いよいよ作戦開始。とりあえず、荷物をコインロッカーに置いておく為に小樽駅へ向かいます・・・北海道という事で死ぬぐらい寒いのではないか心配だったのですが、なんだか拍子抜けするぐらい暖かかったです。

 何は無くとも小樽運河。本編やPMで琴梨ちゃん達と何回も来ているので変に見覚えがあるのですが(爆)、雪景色は初めてです。
 運河に限らず、大阪では雪が積もるどころか、雪の降る事すら滅多にありませんから、見るもの全てが珍しく見えます。嬉しがってわざと雪の深い所をあるいたりしながら北運河へ。
 小樽運河の南側は道路を作った時に一部を埋めたて、観光用に綺麗に整備されていますが、北側はもとのままで船溜まりになっていて運河本来の一面を見る事ができます。

 適当なところで折り返して小樽運河工藝館へ。ガラス細工の販売や工房の見学、製作体験なんかをやってるお店ですが、ターニャの工房って事で一部で有名(笑)
 早速中に入って、「おぉ、ゲームの画面といっしょだ」とか「これが琴梨ちゃんにプレゼントした鳥かな?」などと、ひとしきりマニアに感動。
 自分用に硝子の徳利など買ってみたりしつつ中をウロウロ。琴梨ちゃんと休憩した喫茶室もあったのですが、まだそんな気分じゃなかったのでパス。
 工房には誰が貼ったのかターニャのシールが貼ってありました。ちなみに工房には金髪のロシア人少女はいませんでしたが、茶色い髪のお兄さんが何か作ってました。

 続いて色内大通りを南へ。かつては北海道経済の中心地で北のウォール街などと呼ばれた栄華の地。小樽経済全盛の大正期に建てられた重厚な建物が続きます。
 元ペテルブルク美術館発見、ターニャとめぐみちゃんが出会った所。
 さらにごりごり南へすすむとガラっと観光地観光地した町並みに変わり、観光客の姿も増えてきます。

 北一ベネチア博物館。ヴェネチアの貴族邸宅を再現した館内にはガラス製品を中心とした家具・調度品が展示されていました。
 ヴェネチアという事でゴンドラも展示されていました。ゴンドラは棹で推進・方向転換の両方を行なう棹走船の一種ですが、棹は「艪三年棹八年」という風に非常に扱いの難しいもので真っ直ぐ走らせるのさえ一苦労ですが、ヴェネチアのゴンドラは最初から片方に捻ってあって、反対側から押せば真っ直ぐ進むように作ってあるそうです。

 ランプの北一3号館や格安商品の北一アウトレットなどを冷やかしつつ色内大通りを歩いていくと蒸気時計と小樽オルゴール堂に到着。鮎ちゃんと来た場所です(笑)
 なんて事を考えながらぼけぼけ歩いているとツアー旅行らしい1個中隊が高速で中へ。人それぞれですが、あんなに時間に追われて旅行して楽しいのかな?
 妙に高いオルゴールを眺めたり、ディスクオルゴールを鳴らしてみたりしているうちにお昼になったので食事をする事に。

 小樽といえばお寿司、という事で寿司屋通りで昼食、というのが真っ当な観光客でしょうが、真っ当でない観光客な私は駅前の喫茶店「エンゼル」で昼食。食後はもちろん、ロシア紅茶。
 その後、駅から琴梨ちゃんがメロンを買ってた三角市場を通って船見坂へ。ドラマやCMでもおなじみの坂。しかし、長崎から函館まで、小樽に限らず歴史ある良港は坂が多い・・まあ、堆積平野に港を作るとメンテナンスが大変ですから当然といえば当然ですが・・
 このまま登ればターニャが居る夕日の見える公園もとい旭展望台ですが、冬場は雪上車でもないと辿りつけないとか、辿りついても展望台は雪の下で見物するにはスコップが要るとの事なので諦めて、琴梨ちゃんと見たらしい教会(カトリック富岡教会)なんぞを眺めつつあたりをウロウロ。
 そうこうしていると列車の時間になったので地獄坂を下って再び小樽駅へ向かい、JRの快速「エアポート」で札幌へ。


ホワイトイルミネーション(大通り公園)  
ホワイトイルミネーション(大通り公園)  
ホワイトイルミネーション(大通り公園)  
札幌ホワイトイルミネーション(大通り公園)
ホワイトイルミネーション(市役所方面)  
札幌ホワイトイルミネーション(市役所方面)
TV塔  
TV塔の時計。女の子が来る頃なんですが(笑)

 雪の中を列車は疾走して札幌へ・・・実は札幌は前に来たことがあるのですが、その時は「ナコルル探索の旅」だったので列車の待ち時間に時計台を見た他はほとんど野幌の開拓記念館に居たので、市街を観光するのは事実上はじめてだったりします。

 とりあえず、ホテルに荷物を置いてから・・今日と明日の宿はアートホテルズ札幌。中島公園の近くに出来た比較的新しいホテルで、特徴はなんといっても温泉。「温泉」は「北へ。」「フェリー」と並ぶ主要目的ですから、外す訳にはいきません。
 定山渓とか朝里川のような本格的な温泉地に布陣する事も考えたのですが、1人利用であるという事とカウントダウンに参加する事を考えると、やっぱり市内の方が便利という事でアートホテルズにしました。
 札幌駅から地下鉄を使い中島公園まで。なるほど、札幌の地下鉄はゴムタイヤで網棚が無いわ・・・あと、列車によって乗車位置が違うというのも珍しいかも。

 さて、今日の最大のイベントは大通り公園で行なわれるイルミネーションカウントダウンだけど、それまでかなり時間があるのでホテルの近くの探索など行なう事にします。
 再び地下鉄で「南平岸」まで。目指すはもちろん琴梨ちゃん家。普通のマンションですが前もって調べてあったので簡単にみつかりました。うん、ゲームと同じだ(笑)

 続いて琴梨ちゃんと買い物に行ったラルズストア・・に向かったのですが、歩行中にやってしまいました大転倒。シャーベット状になった雪に足を取られてしまい見事に転倒、悪い事に手をついてしまったらしく肘が痛い・・吐き気はないし、ちゃんと動くので折れたり抜けたりはしてないようだけど痛みが激しいので打撲、へたすれば関節を痛めたかもしれない。
 薬局を探して湿布と包帯を購入後、体勢を立て直すべくホテルに撤収。うーん、やばいかも・・・

 腕のほうは置いておいて(置いとける問題なのか?)、イルミネーションカウントダウンまでまだ時間があったのでお風呂に入ってゆっくりする事に。
 温泉の大浴場でのんびりして、湯上りラウンジでビールなど飲んで軽く食事などしていると非常に良い気分になってきます。
 しかし、このホテル、大当たりでした。万事が行き届いていて言う事なし。インターネット(旅の窓)で予約して1泊朝食付き7700円でしたが、このグレードなら倍までなら許せます。
 中でも素晴らしいのが温泉廻り。浴室を出て直ぐの所にタオルが常備されているなど細かい気配りも万全、さらに湯上りラウンジなる浴場に繋がっていて素足でいけるラウンジがあり、TVを見て寛いだり、飲み物や簡単な食事ができます。しかも、料金は街の喫茶店並なのも嬉しい所。
 部屋はちょっと狭い目かもしれないけど清潔で機能的です。冷蔵庫が開放されているのも嬉しいところです。さらにトイレがウオッシュレットだったのも、敦賀のフェリー待ちで某疾患を悪化させている私にとっては福音以外の何者でもありませんでした。

 そうこうしている間にちょうどいい時間。再び地下鉄でホワイトイルミネーション開場の「大通り」へ・・・
 北海道の夜という事で寒冷地用の特殊装備もいろいろと用意してあったのですが、拍子抜けするぐらい暖かい・・温度計は4度。大阪でもこんなもんだ・・
 適当に大通り公園や市役所の方を眺めた後、北へ。HPの集団を探します・・・それらしい集団は見当たらず。やっぱりカップルが多いなぁ・・でも、作中では永遠の幸せが約束される事になってますが、地元では一緒に来ると別れるという説の方が強いらしいですが・・

 ウロウロしているとTV塔の横手でそれらしい集団発見(笑)、合流してダベっていると、どんどん人数が増えて行きます・・最終的には40人ぐらい。人通りのほとんど無いTV塔の横手に陣取っていたのですが、たまに通りかかる業者のお兄ちゃんや迷い込んでくる人達は隅っこに群れている男だらけの集団を何と思ったでしょうか?
 しかし、大晦日の北海道に40人。多くは道外からの遠征組で発売されて2年経ったソフトとは思えない勢いです。「2」出ないかなぁ・・・

 いよいよカウントダウンが近づいたので、TV塔正面に移動。女の子と一緒じゃないのが残念ですが、新世紀カウントダウン、「はっぴーにゅーせんちゅりー!」
 ゲームだとパンが引いた後、スタッフロールにオルゴールバージョンの主題歌が流れて終わり(あるいは春編突入)ですが、こっちの旅行はまだ続きます。

 一応、OFF会は無事に解散。大半はこのままススキノの須貝ビルに進出の模様ですが、私は腕が痛くなってきたので離脱する事にして地下鉄へ・・

 こうして私の20世紀は幕を閉じました。

 明日は札幌で向える新世紀の朝。でも腕痛い。