北へ。とフェリーと温泉と
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12/29 大阪→敦賀 | 12/30 敦賀→小樽 | 12/31 小樽→札幌 | 1/1 札幌(終日) | 1/2 札幌→函館 | 1/3 函館(終日) | 1/4 函館→大阪 |
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船室とは思えないぐらい立派な<すいせん>のスイートルーム |
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妙にゴージャスな<すいせん>の階段 |
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現在、佐渡島沖を通航中 |
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謎の飲料 |
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秋田沖で敦賀に向う姉妹船<すずらん>とすれ違い。相対速度が100km/hあるので、結構速く感じる |
12月30日(曇)。日本海を30ノット(時速54km)で北上中。
まずは着替えて朝ご飯。フェリーのレストランの営業時間は総じて短く1時間とか2時間ぐらいなので、さっさと食べないとご飯にありつけなくなる事があります。
<すいせん>の場合、レストラン、カフェテラス、売店が適当に間隔をあけて営業しているので、飢饉の心配はなさそうですし、今回は予定が乱れたくっていたので営業時間は大幅に延長されいたようですが。
<すいせん>のレストランはBデッキ。フェリーのレストランとしては一般的な欲しい料理を取って清算するカフェテリア方式です。(完全予約制のグリルもあります)
私が取ったメニューは洋食盛り合わせ(ソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグ、サラダ)、ライス(大)とオレンジジュース。値段は1200円。
町のレストランとしては高い目ですが、ホテルのレストランとして考えればこんなもの、フェリーのレストランとしてはちょっと安い目って感じでしょうか。味はまあまあ、量は充分でした。
お腹もふくれたので船内探索・・船内の中身については別章を立てたので、そちらをご覧ください。
ひととおり見て、船室に戻る前に売店に寄って「白い恋人」と「ドラキュラの薔薇」なる怪しげな飲料を購入。
「白い恋人」といえば北海道土産の定番のチョコレート菓子ですが、飲料とは・・ココアのこと?
飲んだ印象は本当に「液化チョコレート」、粉末ココアを淹れた時に底に残った部分のような非常に濃厚な、「チョコレート」そのまんまな味。甘さも強烈で、この時はアイスで飲んだのでまだマシでしたが、後でで温めて飲んだときは甘い物が好きな私も「遺伝子の警告」を感じてしまいました。
続いて「ドラキュラの薔薇」。北海道特産のハスカップなる果汁のソーダ飲料です。缶に「不思議な美味しさ」と銘打って有りますが、野生の果実独特のエグさ(ハスカップは品種改良が進められて農産品ですが)のようなものがあり、本当になんともいえない味でした。
うだうだやってる間にお昼ご飯。若鶏の唐揚げ、小鉢(イカの塩辛)、ライス(大)、味噌汁で1000円。江坂の東急ハンズ地下のアジアンキッチンで食べたらだいたい同じメニューで800円ですから、無茶苦茶高い、って訳じゃないですよね。
食後は部屋でのんびり。リビングのソファーに寝そべって、ただひたすら広がる水平線を眺める・・・何も考えないってのもたまにはいいもんです。
ぽけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
忙しい都会人の性か、日が傾きはじめると妙に何かしないといけない衝動にかられるけれど、何かする用事がある訳でもないので、とりあえずお風呂にする。
部屋に立派なお風呂が付いているけれど、ここは大きなお風呂って事で展望浴室へ。日本の長距離旅客船には必ず付いているといってもいい大浴場ですが、<すいせん>の浴室は船のサイズに比べて小さいような印象を受けました。まあ、<すいせん>は定員も少ないのですが・・・
再びぼーっとして映画(「交渉人」をやってました)など見てると、夕食の時間。ぼーっとしながらおやつを食べてたのであまりお腹は減ってないのですが、小樽到着の時間を考えると、ここで食べておかないと困ったことになりそうなので、レストランへ。
夕食はミニいくら丼とかきあげうどんで1160円でした。うどんを頼んでから「しまったかも?」と思ったのですが、ちょっと濃かったですが、一応は関西スタイルの透明の出汁だったので一安心。(伊勢うどんや東京うどんも食べられない訳じゃないですが、別に食べたいとは思わないので・・)
そろそろ船は北海道沿岸へ。奥尻島の沖で一時期だけ携帯が圏内になりました。あたりまえといえば、当たり前の話ですが、妙に感心。
ちなみに、なんで奥尻沖だとわかったかというと、<すいせん>には船室のTVに現在の位置とか速力、残り時間などが表示されるシステムがつけられているのです。
このシステム、Windows3.1で作られているようで、乗船直後に付けて見たところ、DOSプロンプト画面になっていて、上の方には「WINA」が動いた跡がありました。まあ、この船の就役は96年ですから、当然といえば当然ですが・・(バグっても運航には影響ないでしょうが、現在位置が陸上だったり、目的地を通りすぎてたりすると乗客は不安になりますよね・・)
この日は予定より大幅に遅れての出港だったので急いでいたのか、最高速力の29.4ノット以上出ている事が多く、30ノットを超える事もありました。そのお蔭か、到着予定時刻が何回もかわり、最終的には1時間ぐらい短縮されたようでした。
いよいよ色丹半島を廻って小樽港へ。速力は8ノットまで低下、いよいよ入港です。
入港時刻21:15分。定刻より45分の遅れにまで回復していました。
小樽は雪。小樽フェリーターミナルも例によって港の外れにありますが、敦賀ほどは酷くなく、一応は市街の端っこにあるので歩いてホテルまでいっても良かったのですが、雪が激しく降っていて、歩いているうちに雪だるまになりそうだったのでタクシーでホテルに直行。
この日の宿はバンクサイドホテル。日本銀行の裏手にあるビジネスホテルで1泊4000円とリーズナブルなお値段です。今回の旅行は「贅沢解禁」の予定ですが、小樽泊はフェリーの都合で寝るだけなので安い所をインターネットで予約しました。
部屋は値段相応。馬鹿ほど広かった<すずらん>の次に泊まると圧迫感すら感じてしまいます。まあ、部屋にエロビデオとコイン式のビデオデッキが置かれているような「モロ」のビジネスホテルですから、しゃあないですが・・・部屋は少々古い目で設備はくたびれていましたが、トイレやバスルームは清潔でしたから、値段分は充分OKでした。
特にする事もないので、翌日に備えてさっさと就寝。このホテル、暖房が無茶苦茶よく効いたのですが、暖房を入れたまま寝るべきか、止めて寝るべきか少々悩みました。