航海日誌


2月28日

 最近、船の話づいてます。まあ、本来的にここは船のサイトなんですから、当然といえば当然ですが(笑)

 かつて高級・高速フェリーの代名詞であった「さんふらわあ」シリーズで知られるブルーハイウェイラインが5月末で営業停止・解散との事。
 大洗=苫小牧、東京=高知、大阪=志布志の3航路7隻の旅客フェリーの他、東京=苫小牧で貨物フェリー2隻(川崎近海汽船と共同運航)とフルコンテナ船1隻、東京=博多にRoRo船4隻を定期運航し、そのほか9隻の不定期船を運航している内航船会社としてはかなり大きな部類に属する会社だったのですが、昨今のフェリー業界の逆風の上に日本高速フェリーから買収した高知航路や志布志航路が足を引っ張る形となり、親会社の商船三井のフェリー部門再編という形で沈没となったもようです。

 志布志航路の分社化やら東京=高知航路の廃止など、前から不穏な動きはありましたが、経常赤字20億円、超過債務30億円などという凄い事になっていたとは知りませんでした。燃料油調整金とか、フェリー会社って本当に苦しいんですねぇ・・・

 ちなみに、今回の再編により、他の商船三井系のフェリー会社ではダイヤモンドフェリーがBHLから志布志航路を船ごと継承(船舶については商船三井から用船という形をとるらしい)、従来の大阪=宮崎と統合して大阪=志布志=宮崎航路を開設、名門大洋フェリーは26日の日記でも書いた通り新造船の増強、新たに商船三井フェリーが設立されBHLの高知と志布志以外の航路を継承するそうです。なお、関西汽船は従来どおりなので「さんふらわあ」シリーズは3社の「ブランド名」という事になります。

2月27日

 船の話。国土交通省の発表によると、平成12年7月現在の日本国籍の2000トン以上の外航商船はたったの134隻。一時は1500隻を超えていた日本籍船は昭和40年代後半から強烈な勢いで減少、再来年には100隻を割り込みそうな状態で、昭和20年の方がマシなんじゃないかと思えるぐらい惨憺たる事態に陥っています。
 もちろん、エネルギーや食糧の大半を輸入に頼り、工業製品の輸出で食っている日本経済を134隻の船だけで支えているのではなく、船籍だけはパナマ等に置いあるけど実質的には日本企業の所有である船や長期用船している船も含めると日本商船隊は2030隻の大所帯になりますけどね。
 税金や職員の問題から便宜置籍船の方が有利なのは判りますが、100隻を割り込むような事態ってのは周辺有事はもちろん、海賊やら中東や東南アジアなどの情勢不安や有事の影響も受けそうで、ちょっとどうかと思いますね・・・
 だいたい、海上自衛隊は支援艦艇を合わせると150隻ぐらいですから、すでに守る係の方が守られる係よりも数が多いのです。なんだかなぁ・・って感じです。


2月26日

 結局、買っちゃいました。オリンパスC−2100UltraZoom。今まで使っていたC−900ZOOMも光学3倍ズームはついているので世間並ではあるのだけど、船の写真なんかだと、どーしても苦しい。テレコンバージョンレンズを使ったり、デジタルズームで誤魔化したりしていたのですが、C−2100UZの光学10倍にくらっといっちゃいました。
 やっぱりズームが凄いです。デジタルズームと組み合わせると27倍、1026ミリ相当という「馬鹿げた」倍率まで引っ張れるのは感動です。うーん、さっそく週末にでも何か撮り行こう・・・

 続いて船の話。昨日、「燃料油調整金」なる単語がちらっと出てきましたが、それについて「何者か?」という質問があったので、ここにも書きます(そもそも、ここを読んでいる人がいたというだけでも驚き(笑))  正式名称は「燃料油価格調整金」とか「燃料油価格変動調整金」などといい、要するに石油の値段が上がったら、追加料金も自動的にスライドするという仕組。
 船の運賃は認可制なので簡単には変えられず、昨今の燃料油の高騰で非常に苦しい状態に追い込まれた各社がこぞって導入したものです。
 燃料の基準価格を決めて、そこから一定額以上変動したら基本運賃に乗せるか割り引くかするのですが、基準価格の決め方が各社によって違っていて、たとえばブルーハイウェイラインや川崎近海汽船では「内航燃料油研究懇話会(内燃研)が発表するC重油価格の過去2年間の平均値」という事で18000円/キロリットル、東日本フェリーは紙・パルプ業界の過去2年の数字をベースに組み立てた」という事で15500円/キロリットル、太平洋フェリーでは同じく「紙・パルプ業界」ながら16500円/キロリットル、新日本海フェリー、名門太平洋フェリー、阪九フェリーは「紙・パルプ業界」ながら「過去1年分」で15250円/キロリットル。適用幅は概ね5000円ですが、新日本海フェリーは3000円、阪九フェリーが4000円、調整金の額も旅客1人で100円だったり200円だったりと各社バラバラだったりします。
 旅客や一般車両は自動的に運賃に上乗せされるのですが、荷物の方は個別交渉で、業界いわく「数的にはほぼ100%の荷主に納得していただいた」などといってますが、「数的に」なんて言い方をする所をみると、大口荷主からは取ってないんじゃないか? そっちから取れば旅客や一般車両の調整金は安くできるのではないのか?なんて思ってしまいますが・・実際、どうなんでしょう?

2月25日

 ちょっと立ち寄ったパソコンショップでオリンパスのC−2100UZをいじっていると、衝動買い病の発作。気が付いたらレジに並んでました。
 が、「カード会社のシステム不調のため、カードが使えません」・・衝動買いなんだから現金なんて持ってないぞ・・もう銀行も閉まってるぞ・・
 しゃあないので取り置きにしてもらいましたが、何だかなぁ・・って感じ。衝動買いって醒めるとねぇ・・どうしようかなぁ・・

 もうひとつ、今度は船の話。大阪−北九州航路で4隻のフェリーを運航している名門大洋フェリーが運航船のリプレースを行なう事を発表。来年の10月に<フェリーふくおか>と<フェリーきょうと>がリタイアして新造船に更新、再来年には残り2隻も更新するとの事です。
 新造船は「瀬戸内海航路で最も洗練されたフェリー」を目指すとの事。現在、瀬戸内海航路で最も洗練れたフェリーというと四国開発フェリーの<おれんじ8>(愛媛−阪神航路)でしょうが、どうなることやら・・就役したら乗りに行こうかな。
 最近、不況に加えて燃料の高騰で航路撤収だの休止だの燃料油調整金だのと暗い話ばっかりの内航客船ですが、久々に明るい話題です。もっとも、名門大洋Fは同時に燃料油調整金の導入も発表しとりますが・・・


2月20日

 最近、「月姫」(TYPE-MOON)プレイ中。同人ソフトなんですが、物凄い出来。
 おそらく、「痕」を目指して作ったんでしょうが、「痕」には及ばなくても同じ舞台に立っても許される程度のレベルに達しています。「痕」が出てから5年近く経ちますが、未だに『痕と比べるのは、痕じゃなくて、そのソフトに失礼だよ・・市民ソフトボール大会の優勝チームを大リーグの優勝チームと比較して批判するようなもんだかね。』ってソフトが多いなか、同人離れしています。
 お金をかけなくても、こんだけのものが作れるんだなぁ・・と感心することしきり。そういえば「痕」の頃のリーフも商業ベースで作品を出していたとはいえ「会社ではない」という点においては同人サークルと同じでしたね。

2月15日

 最近、リーフの内部事情を叩くのが流行ってるようですが、何なんでしょうかね?
 別に中身がどうなってようが出てくるものがちゃんとしていれば良い、ちゃんとできなければ悪い、そんだけではないんでしょうか。まあ、客商売ですから、雑誌とかの公開の場で調子こいた事言われるとむっとしますが、リーフの社員でもないのに社内事情なんぞ気にして何するんでしょう。
 まあ、感動して座右やら心の糧にしていたような本や書の著者が実は性格破綻者だったりすると少なからず哀しいですが、エンタティメント作品に何を求めているのやら・・

 作品の出来について以外でリーフやセガを叩いている暇があるならコナミか森首相でも叩いてた方がなんぼか建設的だと思います。リーフの社内が腐ろうが奴隷制採ろうが、セガが滅びようが復興しようが廻りは一向に困らないけど、コナミの着せ替え特許やら商標戦略、森首相の失言は廻りに迷惑がかかりますから・・


2月7日

 最近、「孟夏の太陽」(宮城谷昌光)など読んでます。周代(春秋戦国時代)の晋の有力貴族である趙一族の話です。
 しかし、春秋とそれに続く戦国という時代はダイナミックな興亡(戦乱)の時代で、史記という強力極まりない「定本」があり、宮城谷昌光など有力な作家が面白い小説を何本も話を書いている割りにはマイナーな気がします。
 「矛盾」とか「覆水盆に帰らず」とか「他山の石」「助長」「五十歩百歩」など日常でも使われる故事成語や四字熟語の多くはこの時代に起源や由来がありますから、一々例を挙げれば、特に歴史に興味の無い人でも「ああ、あの話ね」と判ってもらえる事件や人物は他の時代に比べて圧倒的に多いような気がするのですが、全体的な知名度では何故か日本人が大好きな三国時代や日本の歴史とモロに交わった元は別にしても、漢の初期、唐とか隋より低いような気がするのですが、なんででしょう?



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