航海日誌


1月31日 石炭(いわき)の煙はわだつみの〜

 北海道の太平洋炭坑が82年の歴史にピリオドをうち、国内の商業採炭は文字通りの全滅。
 国内炭は元々人件費の面で不利なのに加え、危険で効率の悪い坑内堀りでしか採れず、しかも致命的な事に品質が悪いという事もあって、「よく今までで続いた」と言うべきかもしれませんが、それでなくても低いエネルギー自給率は大丈夫なんですかね・・
 高度成長やバブルの頃であれば国際分業だの競争力の集約だのと言ってられましたが、ここまで経済が不調で、しかも先が見えないとなるとなんだか不安です。
 ちなみに表題は「軍艦行進曲」。「竜かとばかり」煙を吐いている所をみると国内炭を使用しているもよう。(石炭は不純物が多いと煙が盛大に出て火力が低くなるので、当時の海軍は「勝負用」には英国炭を準備していた)


1月28日 ルーツ?

 最近、部屋に本が入りきらなくなってきたので整理中。10年と少し前ぐらいの地層から田中芳樹の本を大量に発見、「夏の魔術」3部作(本当は4部作だけど今だ未刊)なんぞ読み返してみる。(こういう事をするから片付かないのだが・・)
 あー、やっぱり来夢はいいなー。思えば、私が「道を踏み外した」のってこの時期なんですよね・・・丁度、専門学校で出来た友人の影響でアニメやら何やらを見るようになって嗜好や思考が大きく変化していた時期なので来夢が全てとはいいませんが、かなり大きかったのかもしれません。

 来夢に限らず、田中芳樹の描く、そっち方面のヒロインって素直で健気で、それでいて芯が強くて通す所は通す本当にいい子なんですよね。いい子すぎて現実味が全く無いほどで、あきらかに作者のドリームが入っています。そして、体制に阿らない主人公は作者の自己投影。そこにもって最近の作品で顕著ですが、昔からその傾向はあったフィクションを通じて自己主張(中国万歳とか体制や権力は常に悪〜ただし中国は除く〜とか)を通そうとする姿勢。
 なんだか、タチの悪い自己満足だけの同人のセンズリ小説に必要な物を兼ね備えてしまっていますが、そうならないあたり(最近の創竜伝はそうなっている感もあるけど)、彼の文章力&構成力って凄まじいですよね。

1月23日 さ、寒い・・・

 今日は歩兵第5連隊(青森)の雪中行軍隊が八甲田山中で遭難、210名中199名が死亡するという山岳史上最悪の大惨事から丁度100年。という訳で(?)、「八甲田山」のDVDなど鑑賞。
 ・・・やっぱ、この映画、冬に観るもんじゃないですな。私の部屋ではエアコンがスクリーンの陰になるので映画観ている間は暖房できない(というか全く効かない)という事情もあって、大変寒く臨場感たっぷりでした。
 しかし、この事件、反対側から八甲田に向かった歩兵第35連隊(弘前)の雪中行軍隊は犠牲者を出さずに踏破に成功してんですよね。映画では第5連隊の失敗の原因は指揮権の不統一や地元民やその知恵の軽視みたいに描かれています。指揮権はともかく、地元の知恵については第5連隊が青森連隊ながら青森県出身者より宮城県出身者などの方が多かったという話ですが、大阪人の私から見れば宮城も青森も大して変わらないような気もするんですが、やっぱり大した差があるもんなんでしょうか。


1月22日 最年長ヒロイン

 「運命の剣」(マーセデス・ラッキー)を読む。先月出たときに確保していたのだけど、最近は古典づいていたので保留になってました。
 一族を失った遊牧民の女戦士タルマと魔法の剣を持つ女魔法使いケスリーの冒険を描いた「女神の誓い」「裁きの門」「誓いのとき」の続編にあたる作品ですが、なんと時代は100年後。物語のヒロインはケスリーの孫娘ケロウィンなんですが、物語の序盤では2人の出番も多く、寄る年波に体の節々が痛かったりするみたいですが充分に魅力的です。
 このシリーズの特徴は主人公が女性である事。日本ではライトファンタジーが乱立しているので女性が主人公というのは別に珍しい設定ではありませんが、そこらのライトファンタジーやヒロイックファンタジーと趣を異にしているのは彼女達が完全に自立した女性である事でしょう。単に強いだけではなく、あくまで男性とは異質の物を内包しているのが感じられ、晩年のジェイムズ・ティプトリー・ジュニア作品のようなテイストさえ感じます。
 本巻や「誓いのとき」収録のケスリーの娘ジャドリーが主役の中篇あたりは主人公が若いのでジュヴナイルっぽい感じもしますが、「ヒロインが王子様と結ばれる」という普通であればそこでお終いのエピソードからケロウィンの本当の旅が始まるあたり、やっぱり他と一線を画する作品です。

1月17日 大入盛況

 センチメンタルグラフティ2のレビューのページビューが1日130を突破。総ページビューの1割以上を占めており、外部からのリンクに限定すればトップページよりもヒット数が多いというなかなか大した状況です。
 リファーを見ると同人ソフトサークルTYPE−MOONさんのサイトの掲示板。行って見ると未来視の晶ちゃんの誕生日の話題からリンクが張られていました。張ってくれた人って前にシスプリのレビューにリンクを張ってくれた人と同じじゃないですかね・・・うーん、アクセス数向上に大なる貢献をしたという事で顕彰して記念品のひとつでも差し上げたい心境です(笑)、ほんと、ありがたいことです。
 しかし、そんだけアクセスがあるって事は、TYPE−MOON掲示板のパイが大きいって事ですよね。2chやYahoo掲示板でもここまでは行かん訳で、げに恐ろしきはTYPE−MOONって感じです。

1月16日 羞恥心再インストール

 CD買いに会社帰りにディスクピアに寄り道。
 ああ、そーいえばシスプリDVDの3巻って買ってなかったよな・・とDVD売り場に行って見ると・・・初回特典、可憐のフィギュア付き。
 普段は動作しないようになっているこの手の羞恥心ですが、とつぜんアクティブになったらしく、なんとなく恥ずかしくなって撤退。スーツ着てこういう物を買うのはなんとなく恥ずかしい気がするんですが、その上、あのフィギュアでは・・・・特殊な属性の人達には修行(愛)が足りないと怒られそうですが(笑)。
 だいたい、フィギュアなんぞ付けられても・・下手に飾るとインパクトがありすぎて、一般人が部屋にやってきた時に「ホームシアターセット」「サーバー2台を含むコンピュータシステム」「大量の書籍」といった欺瞞装置が効かずに激しい突っ込みが入ったりするから困るんですよね(笑) いや、別に趣味を隠すつもりはありませんが、無理して付き合いの幅を狭める必要もないとおもってますんで・・・


1月13日 愛国心高揚番組?

 「プロジェクトX 挑戦者達」のDVD買って来ました。ボックスで買おうかさんざん悩んだのですが、資金的に苦しいので、好きな話だけチョイスするので我慢、一番好きな南極観測と瀬戸大橋の回にしました。
 しかし、これ、何遍観ても感動します。私は涙腺が脆い方ですぐ感動するタチですが、それでも悲劇ではないドキュメンタリーでここまで感動させるのだから、ほんと、良く出来た「愛国心高揚番組」ですよ。
 視聴率が20%を超えたそうで、かなりの人気のようですが、昭和30年代に比べると国際的な地位、外貨準備、技術の蓄積など環境は遥かにマシな状況なのだから、一丸になって撃って出ればどうにでもなる(外国に武力侵攻するという意味ではありませんよ・・)ことは判っていても、実現できないという現状の歯痒さがこの番組の人気になってんでしょうかね。


1月12日 砲戦距離3万

 最近、「激闘!八八艦隊海戦史DX」などプレイ中。日本一硬派なソフトハウスであろうジェネラルサポートの海戦SLG。
 海戦SLGの最高峰との評価もある「激闘!ソロモン海戦史」の流れを汲む作品で、今回は第一次世界大戦中から戦後ぐらいの大艦巨砲時代における戦艦同士の殴り合い。
 「ソロモン海戦史」が夜戦だったのでレーダーや探照灯などの「小細工」があったのに対し、本作では昼戦なので小細工無しのぶつかり合いが熱いです。
 八八艦隊と銘打っている割には八八艦隊のシナリオが1個しかないのは羊頭狗肉のような気もしないではありませんが・・あと、悪天候時に描画がミスっているのか、あるいはプログラムに問題があるのか処理速度が落ちる事があります。(私の環境は Pentium-4 1.7GHz(D850GB) 、ビデオが Millennium G400Max なので、この程度の2D描画に関して処理落ちするような環境では無い筈ですが・・・どんなプログラムなんでしょうかね・・)

1月2日 ジェットフォイル事故る

 以前、乗りにいった関空=神戸航路のジェットフォイルが事故ったもよう。なんでも関空出港直後に船体に大穴が開いて危険となった為に救助を要請、阪南港に退避とか。乗員乗客は無事。
 ジェットフォイルはフォイルの部分には物が当たった時は木材程度なら切断、地面などだったらフォイルが倒れて安全に退避できるように作られているのですが船体が壊れたのではどうしようもないですね。
 そーいえば、既にJRと南海は強風の為に運休中だったのに、新聞によると乗客は19人しか乗ってなかったようです。橋は通行止めで船が動いているとなると、少なくとも阪神方面の乗客が殺到しそうなもんなんですが・・そこまでこの航路の事は知られていないのですかね。
 あと、博多=壱岐航路のジェットフォイルも航行中に錨が外れて客室に命中、ガラスが割れる事故が発生、乗客4名が怪我。なんであんな物が外れて客室に当たるんでしょうかね。

 コンピュータ制御と多段の対策で安全性ばバッチリの筈のジェットフォイルが思いがけぬ事故で数時間の間に2連発で事故・・・どっちも些細な事故ですが、続けて起こったって事で安全神話に翳りが見えたような気もします。

1月1日 謹賀新年

 明けましておめでとうございます。
 本年も「海とKISSと太陽と」をよろしくお願いします。

 今年も興味のわくまま、方向性なしにのんびりと更新してゆきますのでよろしくお付き合いください。

 誠に失礼ではありますが、本年も戴きました年賀メールにつきましてはネットワーク保護(管理者不在中のサーバー負荷やトラフィック増加の回避)の観点より4日以降の返信とさせて戴きたいと思いますのでご理解をお願いします。

1/2 訂正:本年はテキストのみのメール(画像はHTTPを利用)として随時お返事を書くことにしました。



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