航海日誌

4月29日 連休第1ステージ終了

 私は今年のGWは暦通りなので連休前半戦終了、戦果はコンプリートが2本でした。

 「Wind」コンプリート。発売当初はかなり叩かれた作品ですが、私は良く出来た作品だと思いました。
 たしかに、テキストがいまいちこなれてなかったり、共通部分が冗長すぎたり、エラー落ちしたりするのは誉められませんが、前作BSFと比べて特に悪化している訳ではないし、こんなもんだと思うのですが・・やっぱり、発売前に公開されたデモムービーの出来が良すぎたのが敗因ですかね。

 まあ、私の属性的に脆い所にすぽっと収まっているとか、攻略順がほぼベストと思われる順番(みなも→ひなた→藤宮姉妹→彩)だったとか、今年はまだこれといった名作に出会ってないとかも好印象の要因でしょうが・・・

4月28日 珍しく早解き

 短期集中プレイで「うたわれるもの」クリア。マルチEDではないギャルゲーって最近珍しいような。
 SLGモドキですが、この手のゲームにありがちな弱いキャラや弱っているキャラを集中攻撃してくるイヤらしさがない上に攻撃的な思考ルーチンで向こうから突入してくるので非常に楽、私はP/ECEは持ってないのでレベル上げはやってないのですが、それでも最後までサクサク進みました。
 出来の方は詳しくはレビューで書くとして、中盤ぐらいまでは凄く良く出来ているのですが、以降、話に纏まりがなくなったり、キャラが活きてなかったり、独り善がりになったりと、だんだんと悪くなっていってオチは論外・・・。ヘタにスケールを大きくするよりも天下統一とか、百歩譲って別世界からの転生ぐらいでオチを付けた方がよかったように思えます。

 つぎは426分ではなく、それ以前から継続中の「Wind」を重点攻略の予定。

4月27日 最近、休みの方が疲れるような・・・

 世間様ではゴールデンウィークですが、私は人ごみが嫌いなので旅行は先週のうちに出かけ(旅行記はそのうち戦闘詳報に掲載します)、連休は家に閉じこもってゲーム三昧の予定。
 先週以前からの継続分として「DEEP2」「Wind」に加え、426大攻勢により「うたわれるもの」「ONE2」「はじめてのおいしゃさん」「My Merry May」が加わっていよいよ大事です。
 遊ぶ時間が無いんだから、無理して発売日に買う必要なんかないんですが、そういう時に限って後から買えなかったりするから難儀です。

 さて、とりあえず、リーフ東の「うたわれるもの」から。最近、なにかと衰退が囁かれるリーフですが、今回はすなおに物量を活かした作品で触りの部分はかなり好印象なので気合いれてプレイする事にします。(レビューを書くネタも見つかったし)

4月15日 なんで無視されるのでしょう

 文部科学省宇宙科学研究所が固体燃料ロケットΜ5の開発を終了し、IHIエアロスペースに移転させるとの事。
 この件の報道や解説で「1955年のペンシルロケット以来半世紀に渡った我が国の個体燃料ロケットの開発に幕」みたいな書き方をしているものがあります。直系という事ならたしかにM5の先祖はペンシルロケットなので「文部省系」とか「Mシリーズに至る」個体燃料ロケット開発とかなら正解なのですが、「我が国」の固体燃料ロケットの開発という事であれば、ペンシルロケットより10年ほど前にもっと大きな個体燃料ロケットが飛んでいるんですが、なんで無視されるんでしょうかね・・・
 その中でも特に大きかったのが空技廠MXY7、通称「桜花」。「一人乗りロケット爆弾」であって宇宙ロケットではありませんが、それを言うならペンシルロケットだって目的はどうあれ、最初は水平発射でしたからね。
 そーいえば、昔、「戦空の魂」なるコミックに秋水(をベースにした変態機)で宇宙を目指すというガッツな話がありましたが、秋水は液体ロケットですよね・・・M5の先祖は桜花でH2Aの先祖は秋水とも言えのですかね?(敗戦で技術が途切れているので、先祖というよりは人間と猿な関係なのかもしれませんが・・)

4月11日 だから歴史は面白い

 今日の読書は「奇貨おくべし」(宮城谷昌光)。今月は宮城谷さんの本が多くて嬉しいです。
 さて、これは戦国末期の政商・呂不韋の話。一介の商人でしたが、人質として難儀していた秦の子楚を生活費の工面、地位の向上から女の世話まで全面的にバックアップして秦王の座につけ、宰相まで上った人です。
 曲者は「女の世話」で、不韋が囲っていた遊女を子楚に差し、子供が産まれるのですが、この子こそ政、後の始皇帝だったりします。(差し出した時、すでに妊娠していたというとんでもない説もあります)
 子楚の死後、その母大后とヨリを戻したり好き勝手しますが、思いの他鋭利だった政に追い詰められて失脚・自殺。

 作品のタイトルにもなっている故事成語と「始皇帝の実の父親」説で戦国時代のキャラとしては、わりと知名度は高い人ですが、どっちかというとダークサイドに属する人なので、宮城谷さんの小説の主人公としては珍しいタイプだと思っていましたが・・・真摯で清冽、ギャルゲーの主人公並にモテモテ(男にもモテる点でそこらのギャルゲーのキャラより上)の好人物といつもどおりのキャラで描かれており、映画「始皇帝暗殺」の始皇帝(くたびれた中年オヤジテイストの始皇帝)並のイメージギャップがあります。
 いや、なかなか斬新な呂不韋像です。これをどうやって、暗いイメージのある後半生に繋げるのでしょうか先が楽しみです。(文庫版は4巻まで刊行)


4月10日 あのセンス、どーにかならんのですかね・・

 有事関連法の準備が進んでいるようですが、そのひとつが「武力攻撃事態平和安全確保法」、略して「平和安全法」だそうですが、ナニ考えてるのでしょう・・・
 憲法論議は置いておいて、実際に自衛隊が存在している以上、使えるようにしておかないと税金の無駄ですから有事関連法について、私は賛成ですが、「平和安全法」はないと思います。
 なんで戦争のための法律が「平和安全」なんでしょう・・・なんか「やましい事でもあるんかね?」なんて邪推のひとつもしてしまいます。
 だいたい、結婚式のスピーチじゃあるまいし、「軍」とか「兵」を忌み言葉扱いする現状からして変なんですよね・・歩兵を普通科隊員、砲兵科を特科、攻撃機を支援戦闘機に呼びかえる必要がどこにあるっていうのでしょうね。(英語表記じゃ区別してない奴も多いみたいだし・・)

4月9日 久しぶりに明治時代

 今日の読書は「伊東祐亨」(神川武利)。日清戦争時に初めて編成された「連合艦隊」の初代司令長官で日露戦争でも軍令部長として辣腕を振るった伊東提督のお話。
 伊東提督は武功は高く、海軍からは6人しかいない生前に元帥府に列せられた大将のひとり(海軍大将ではあったが海軍軍人とは言いがたい西郷従道と死の1日前に列せられた加藤友三郎を入れて8人)で、報われてもいるのですが、何故か知名度はそんなに高くない微妙な地位の人でした。
 本の方は当然ながら日清戦争、それも黄海海戦を軸にしていますが、それに劣らず薩摩時代にも重点を置いていて、まだ20歳でそれほど大きな役割は果していない薩英戦争に大きくページを割いている一方、海軍創業の部分はすこっと流している感があります。
 物語としては・・・うーん、よく調べてあるとは思うのですが事実と事実の間を繋いで物語りにするという部分が今一つで纏まりが悪い感じがします。あと、肝心の事実も怪しい物が混ざっているし・・一番気になったのは思想・政治の香りが強すぎる事。「歴史小説」の体裁をとってますが、本筋から脱線し、伊東提督と直接は関係のないような、精神論や思想関連の直接的な記述があったりしたのは辟易しました。

4月6日 世界征服

 「シヴィライゼーション3」(サイバーフロント)開始。名手シド・メイヤーの名作シリーズの最新作です。青銅器時代からスタートして他星系に植民地を作るか他の全文明を滅ぼせば勝ちという、壮大なSLG。(3では外交や文化による勝利も増えました)
 このシリーズ、オリジナルはAHから出ていた同名のボードゲーム(邦題「文明の曙」)ですが、巧いことコンピュータ用にアレンジ(というか本歌取り、換骨奪胎に近い)されているのが特徴。ボードSLGのコンピュータ化というのはかなり難しいのですが、本作は最良の例ではないですかね。その後、別の会社からボードゲームの純粋なコンピュータ化である「アドバンスド・シヴィライゼーション」が出ましたが、少なくともコンピュータ相手に遊ぶのならシド・メイヤーのシヴィライゼーションの方が数倍おもしろかったです。

 こういう、コンセプトの勝利みたいな作品は1でヒットすると2,3ではゴテゴテと巨大化してロクでも無い事になりやすいのですが、シヴィライゼーションシリーズは要素こそ増えて初代よりだいぶ複雑になっているものの、根っこの部分は大きく変わっていないので1の感覚が維持できています。(外伝的なCTPは若干違いますが)
 とりあえず、様子見に酋長レベルの日本でプレイ。今回は文明に特色が付き、日本は「軍事指向」と「宗教指向」があり、「侍」ユニットが生産可能。結構いい線ついているようですが、日本指導者(デフォルトは将軍徳川家康)は、どーみてもモンゴル人に見えます・・・
 今までのシリーズだと酋長レベルだとPCの文明の進捗が非常に遅くなって戦車で投石器を蹴散らしたり、戦艦でガレー船を沈めたりするパワープレイが楽しめますが、今回は多少は難易度が上がっているのか、1900年代にもなると、2位や3位の文明ではガレー船や槍兵のような古代ユニットは姿を消すようです(むしろ、自分の文明の地方都市の警備兵力は更新がめんどくさいので戦士やら侍が残っている・・)
 あと、これは新しい傾向なのか、難易度設定によるのか、あるいは今回のプレイだけの単なる偶然か、非常に戦争が少なかった、というよりか文明同士の戦争が起きているを見たことないです。以前のシリーズだと、都市の勢力圏が重なっているだけで不満度が上昇したらしく、すぐに戦争になりましたが、今回は相手の勢力圏の隙間に都市を建設して勢力圏をこじ開けるような真似をしても宣戦布告されませんでした。

 とりあえず、酋長で一旦さいごまでプレイして、その後、本格的にプレイする予定。

4月3日 見事に生きる

 「楽毅」(宮城谷昌光)を読む。(中国の)戦国時代の武将。大国・斉を滅亡寸前まで追い込んだ名将中の名将で、その手腕と鮮やかで清冽な生き方から諸葛孔明をして「斯くありたい」と言わしめた人です。
 宮城谷さんの歴史小説は軽量鉄骨といいましょうか、しっかり筋が通っているのですが、軽やかな部分があって非常に読みやすいのが特徴で春秋・戦国といった比較的なじみの薄い時代のお話も楽しく読む事ができます。
 しかし、ある程度知識も溜まってくると、誰が誰の話に出てきたとか、誰が誰の子孫とか考えるようになりますが、そうなると早速混乱。私の春秋・戦国の知識は基本的に宮城谷さんの小説がベースで、それを史記やら何やらで適当に補っているだけですから、体系づいていないんですよね・・なんか、いい春秋・戦国の教科書ってないですかね?



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